ゲームストップのNFTプラットフォーム
米ゲームソフト小売大手「ゲームストップ(GME)」はNFT(非代替性トークン)のプラットフォームのウェブポータルを公開したことがわかった。
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ゲームストップはニューヨーク証券取引所の上場企業であり、実店舗以外にもオンラインでの商品販売を行っている。
NFT特設ページでは、「現在solidity、react、pythonを使いこなせるエンジニア、デザイナー、ゲーマー、マーケッター、コミュニティリーダーを募集している」と記載されている。
どのブロックチェーンを利用するかについては下図のように仮想通貨イーサリアム(ETH)のロゴがページに掲載されているため、イーサリアムの技術が利用されると考えられる。
また、Etherscanでは、「Game On Anon」との文言があり、ポータルウェブに紐づいてるため、ERC-721が利用される可能性があり、「GME」というトラッカーから独自トークンの発行も視野に入れているようだ。
一方、このNFTプラットフォームがどのようなサービスを提供するかについては現在では詳しい情報は明かされていない。
ゲームストップの株GMEは今年の1月に大きな話題となっていた。当時、ソーシャルニュースサイトRedditの投資フォーラム「wallstreetbets」に集う個人投資家の一団が空売り攻勢を仕掛けていたウォール街のトレーダーやヘッジファンドに挑戦する形で、同社株を一定の価格で購入する権利(コールオプション)などを駆使して大量の買いを入れたことを受け、ファンド側のヘッジ買いを誘発し、GMEの価格は記録的な急騰を記録。その後の乱高下を経てGMEは再び大幅に下落した経緯がある。
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ゲームストップはゲーム小売店舗型の全盛期を経てオンラインショップの普及を受け、多くの店舗を閉鎖し、オンライン販売に転換してきた。またコロナ禍においては巣ごもり需要に伴う家庭用ゲームへの需要が高まりゲームストップの売り上げは好調。特にNFTと親和性の高いゲーム業界でゲームストップが今後どのようにシナジーを生み出すか投資家の注目ポイントになる。