はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム(ETH)前日比+9.4%と大幅反発、チャイナリスクへの警戒続く

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

26日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが前日比+3.2%の39,200ドル(426万円)まで続伸。

ビットコインは株式市場のリスクオフやテスラ社のビットコイン決済利用停止、中国の規制強化など悪材料が相次いだことで一時30,000ドル(約330万円)まで下落しており、過去最高値64,900ドル(約710万円)からの最大下落率は-54%に達した。

暴落局面では大規模ロスカットによりパニック相場に。ビットコイン先物のファンディングレート(資金調達率)が大幅マイナスに転じるなど、デリバティブ市場における売り過熱を示していた。

出典:CryptoQuant

Glassnodeのデータでは、急落の過程で累積アドレスが過去最高値を更新しており、積極的な押し目買いが行われたことを示唆する。

ビットコインの恐怖指数を示す「Fear&Greed Index」は、依然として極端な恐怖(Extreme Fear)を示す「22」にあるが、コロナ・ショック水準の「10」まで急落していた2日前よりは、投資家心理の改善が見受けられる。

クローズドで中央集権的との批判もあるが、ビットコインの環境問題など懐疑的な論調も示したテスラ社のイーロン・マスク氏が前向きな行動を取り始めたこともセンチメントを緩和させたか。

関連:北米マイニング企業ら設立の「ビットコイン採掘評議会」をコミュニティが危惧する理由とは

直近の相場下落要因としては、中国政府の動向も見逃せない。

21日の中国・国務院金融安定発展委員会(金融委員会)にて議論された仮想通貨取引とマイニングの規制強化について、中国共産党の金融トップを担う劉鶴国務院副総理が言及したことで、中国市場の動揺を招いた。

24日には、大手取引所Huobiが、中国国内での新規ユーザー向けデリバティブサービスの一時停止を発表。中国ユーザー向けにマイニングプールHuobi Poolのサービスも停止したほか、25日にはBybitが中国人ユーザーの利用制限を強化する方針を示した。今後、バイナンスやOkEXなどにも影響が波及するおそれもあり、どこまで市場が織り込んでいるかが注目される。

仮想通貨取引が禁じられる中国では、抜け道の一つとして米ドル連動型のステーブルコイン「テザー(USDT)」を経由したOTC(相対)取引などが頻繁に行われているとされ、厳格な資本規制を敷く中国当局から人民元の安定性低下につながる点について問題視されたとの指摘もある。

安価な電気代などからマイニングの集積地として発展してきた中国国内において、大手取引所やマイニング事業者の縮小・撤退が進めば、ハッシュレートの国際化・分散化が進むことが歓迎される一方で、大手マイナーの締め出しはビットコイン業界への影響力を間接的に弱めるのとほぼ同義であるため、中国がこれを手放すかどうかは未知数だ。当面の間は先行き不透明な状況が続く可能性も考えられる。

個別銘柄の動向

急落局面では、高騰していたDeFiセクター崩壊で大きく売り込まれていたイーサリアム(ETH)が、ビットコインの復調に伴い前日比+9.4%と大幅反発。26日までに38.2%戻し水準を上回った。

ETH/USD日足

個別銘柄では、イーサリアムの拡張性問題を解消するレイヤー2ソリューション「Polygon(MATIC)」が前日比+27.3%の2.15ドルまで急騰。仮想通貨暴落前の過去最高値をほぼ奪還する水準(-12.4%)まで回復している。

ドージコイン決済などを導入する米NBA「ダラス・マーベリックス」のオーナーで著名投資家のMark Cuban氏が、Polygon(MATIC)に出資したことが判明した。支持に回った背景として、「NFT市場などのユースケースやアクティブユーザーの指数関数的な拡大」を挙げている。

詳細:Mark Cuban、「Polygon」へ出資

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧