フィデリティのビットコインファンド
米金融大手フィデリティが販売する仮想通貨ビットコイン(BTC)の関連ファンドが、100億円以上(1.02億ドル)の資金を調達したことがわかった。
ファンドはフィデリティが昨年8月にローンチした初めてのビットコインファンド(パッシブ運用)の「Wise Origin Bitcoin Index Fund I」だ。SECへ提出された書類から、ファンドの現在規模が判明した。
書類によると、これまでの9ヶ月間で80人以上の適格投資家から計102,350,437ドルを調達。1人あたりの最小投資額は5万ドル(約550万円)となっている。
資金規模として業界有数の大規模ビットコインファンドとなっており、パンテラやNYDIGなどごく僅かなファンドだけが100億円の調達額に達している。
直接投資へのハードルが高いビットコイン市場では、世界中でパッシブ運用のインデックスファンドやETFファンドの人気が高まっており、フィデリティのファンドもこれに含まれる。
フィデリティはビットコインファンド以外にも、仮想通貨関連子会社FDAを通してビットコインのカストディサービスやOTC取引を提供している。また、ビットコインETFの申請も行っており、大手伝統金融の中でも率先して仮想通貨業界に参入した企業の1つだ。