はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

【リップル裁判】裁判所が米SECの情報開示請求を却下

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

リップル社に対する情報開示請求を却下

暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)の有価証券問題をめぐる裁判で、裁判所が米証券取引委員会(SEC)がリップル社に求めていた情報開示請求を却下したことが分かった。

SECは、XRPが有価証券に該当するかどうかについてリップル社が2012年頃より受けていた法的助言の記録等を求める申し出を提出していたが、Sarah Netburn米下級判事がこの要求は不適当と判断した格好だ。

関連米SEC、リップル社に有価証券関連の法的助言の書類開示求める【リップル裁判】

リップル社側の弁護士James K. Filan氏は、裁判所の書状を公開し「SECにとっては大きな打撃」だとツイートしている。

却下の理由

SECの要求を却下した理由として、まずNetburn判事は、弁護士と依頼人(この場合リップル社)の間の通信については秘匿特権が存在していると指摘。

この特権を放棄するのは、被告(リップル社)の抗弁内容が正当かどうかについて、その秘匿されている情報を調べることによってしか分からない場合であるという趣旨で説明した。

しかし今回の場合リップル社は「SECが、リップル社の法的義務について明確で公正な通知を行っていなかった」と抗弁しており、この主張は過去のリップル社と弁護士のやり取り(秘匿情報)の公開を求めるにはあたらないとする格好だ。

リップル社の主張

リップル社はXRPが有価証券にあたるかなどSECから「公正な通知」が行われていなかったことの根拠を挙げている。

まず、XRPが200以上の仮想通貨取引所に上場され、数十億ドルのXRPが取引されていたが、起訴にいたるまで8年もの間、SECは証券違反の疑いでリップル社に対して執行を行うことはなかった。また米司法省や米財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)は、XRPを「転換可能な仮想通貨(Convertible virtual currency)」と判断していると続ける。

さらにリップル社は、ある匿名の仮想通貨取引所が以前、SECにXRPを有価証券と見なすかどうかを尋ねたと主張している。その際、SECはXRPを証券と見なすとは表明しておらず、これを受けて、この取引所はXRPを上場したという。

Netburn判事は、こうしたリップル社の主張内容は、秘匿情報の開示を正当化するものではないと結論した。

一方で、リップル社の抗弁内容自体に関しては、それが認められるか、価値があるものかどうかなどの見解を示すものではないと付け加えている。

裁判の経緯

2020年12月に、SECは、リップル社が未登録の「有価証券」であるXRPの売却で10億ドル以上を得ており、米国証券法に違反したと主張。リップル社と同時に、Garlinghouse CEO、共同創設者のChris Larsen氏も起訴した。

リップル社側は、XRPトークンは証券ではなく通貨であると主張しているが、SECは有価証券であるとしている。

関連米SECが提訴したリップル社裁判の進展と今後のスケジュールまとめ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧