テクノロジー顧問の仮想通貨保有状況
米バイデン大統領のテクノロジー顧問を務めるTim Wu氏は個人で保有している暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびファイルコイン(FIL)の金額を公開した。Politocoが報じた。
Politcoによると、Wu氏が提出した個人の財務書類では、1.1億円〜5.5億円に相当するビットコイン、1,200万円〜2,700万円に相当するファイルコインを保有していることが記された。また、全体の個人資産額は約4.4億円〜13億円に及ぶ可能性があり、ビットコインはポートフォリオの25%〜43%を占めている。仮想通貨以外の資産は、Vanguardのミューチュアルファンドで運用しているという。
Wu氏は、今年の3月にアメリカ合衆国国家経済会議におけるテクノロジーおよび競争ポリシーのスペシャルアシスタントとして起用された。これまでは、名門コロンビア大学の法科大学院で教授を務めるほか、オバマ前大統領下でも国家経済会議において競争ポリシー関連のアシスタントを務めていた反トラスト法の専門家だ。
また、権力が集中する大手テック企業の社会的影響力に対しては批判する立場をとっているため、非中央集権が目指される仮想通貨に活発的に投資していると考えられる。
一方、2017年にNYタイムズのコラム記事では、ビットコインを『バブル』と表現し、一時は仮想通貨の価値のあり方に疑問を抱いていたが、決済手段ではなく価値の保存手段としては利用可能で、コードに基づく「社会的信用」という新たなトレンドを反映していると評価していた。
なお、今回はバイデン政権に属する行政府公務員が自身の仮想通貨の保有状況を明かした初めての事例のようだ。