WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イタリア金融当局長官、仮想通貨のリスクを懸念=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

早急な規制の必要性を訴える姿勢

イタリア国家証券委員会(CONSOB)のPaulo Savona長官は暗号資産(仮想通貨)が市場に悪影響を与える可能性があると発言、規制の必要性を訴えたことが分かった。ロイターなどが報道した。CONSOBは証券市場などを規制するイタリア政府の機関である。

Savona長官はCONSOBの年次報告書の内容についてオンラインで説明し「(仮想通貨を)適切に監視しなければ、市場の透明性、法的な基礎、市場運営者の理性的な判断が損なわれる可能性がある」と懸念を表明している。

金融市場の運営方法を損なう可能性に加えて、長官は仮想通貨が中央銀行の金融政策を実施する能力にも影響を与え得るとした。「実質的な規制がない状態で、現在4,000〜5,000種類の仮想通貨が流通している」と言及、マネーロンダリングなどの違法行為を助長するとも述べる。

CONSOBは、詐欺的なホームページへのアクセスをネットワークレベルでブロックする権限も有しており、これまでに450以上の違法なFX・CFDサイトへのアクセスを停止してきた。ブロックされた業者の中には、金やダイヤモンド鉱山の利回りに裏付けられていると称する不審な仮想通貨を販売する業者も存在している。

こうしたことも背景にして長官は「もし欧州レベルでの規制に時間がかかりすぎる場合、イタリアは独自に対策を講じなければならない」とも付け加えた。

さらに長官は、仮想通貨を止めることは難しいとも示唆。「精霊(仮想通貨)は既に瓶から出て」おり「プロトコルを変更することでしか制御不可能な、非物質的な領域で働くものであるため、規制当局がそれを元に戻すことはできないだろう」とする。全面的に禁止することは難しいだけに、適切に規制していく必要性を訴える姿勢のようだ。

米国やオランダ、イギリスなどでも懸念の声

一方オランダでは最近「仮想通貨の発行、取引、さらに所持を全面的に禁止する」という意見が発表された。オランダ経済政策分析局(CPB)のPieter Hasekampディレクターが提出したものだ。

決済機能など通貨としての役割をほとんど果たしておらず、不正取引リスクもあると指摘。中央銀行デジタル通貨(CBDC)の検討が行われていることも、仮想通貨の必要性を低下させる要因の一つとして挙げた。

関連:「オランダはビットコインの取引とマイニングを禁止すべき」 政府機関ディレクター

この意見については、オランダのWopke Hoekstra財務大臣が反対を表明している。仮想通貨を全面的に禁止するよりも、規制監督する方が効果的であるとする格好だ。

オランダに本拠を置く金融大手INGのエコノミストも仮想通貨の「インフラ自体を制限」することは難しいとして、完全な禁止は行き過ぎであると見解を示した。

関連:「仮想通貨の全面禁止」に反対 オランダ財務大臣

また、米国のYellen財務長官は4日、米国金利の利上げについて言及するなかで、仮想通貨規制についても「取り組む価値がある」とコメント。現在、仮想通貨には「資金洗浄や銀行秘密法(BSA)の違反、不法な決済や消費者保護などの課題」があると説明。米国の幾つかの規制当局はこれらの問題に対処することはできているものの、「米国では将来的に必要となる(仮想通貨)規制の枠組みが欠けている」と語った。

関連:米イエレン財務長官「仮想通貨規制の枠組みは必要」、金利発言で市場に波紋

イングランド銀行(英国の中央銀行)のAndrew Bailey総裁も、仮想通貨に批判的な見解を繰り返していることで知られる。最近も仮想通貨を「通貨」と呼ぶことには違和感があり「資産をすべて失う準備ができている場合にのみ仮想通貨を購入するべきだ」と発言した。

またアイルランド中央銀行のDerville Rowland金融行為担当局長も仮想通貨は「非常に投機的で規制されていない」とコメントしている。

EUの仮想通貨規制草案

仮想通貨規制について、欧州連合(EU)は2020年に、MiCA(Markets in Crypto―Assets)という包括的な仮想通貨規制草案を発表している。取引所など仮想通貨のサービスプロバイダーや仮想通貨発行体についての明確な監督基準を設定するものだ。

例えば仮想通貨の発行体には、EU当局への登録や資本要件、EU内に拠点を置くことなどを提案した。この草案に関して2月には、欧州中央銀行(ECB)がステーブルコインにより厳格な要件を設けることを求めており、今後もMiCAの内容についてEU内で調整が行われそうだ。

関連:欧州中央銀行、ステーブルコインについて厳格な規制を要求

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/11 日曜日
11:30
ビットコイン原油高・中東緊迫化で1300万円割れも、CPIと8万ドル水準が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は原油高・中東緊迫化を背景に一時1268万円まで急落。8万ドル近辺のサポート維持が焦点で、CPI・PPIの結果と現物ETFの資金フローが相場の行方を左右する。bitbankアナリストが週次分析。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(10/9)|米当局の証券性の共同解釈・10月の相場分析・メタプラネットの動向まとめ
今週は、米商品先物取引委員会(CFTC)と米証券取引委員会(SEC)の証券性に対する共同解釈、10月の仮想通貨相場分析、メタプラネットの動向に関する記事が関心を集めた。
10/10 土曜日
14:45
リップル、1000億XRPの総供給量を超える不正生成を可能にした脆弱性を修正
XRPレジャーの決済エンジンに、総供給量を大幅に上回るXRPを不正に生成できる脆弱性があった。9月25日公開のxrpld 3.4.1で修正済みで、公開ネットワークでの悪用の証拠は見つかっていないという。
13:42
不動産デジタル証券の購入者層、「利回り・値上がり益重視」が最多|7000人調査で
KDX STパートナーズが「KDX STアプリ」の個人本会員7002名を調査した。不動産デジタル証券の保有者2391名では株式現物の経験10年以上の層が厚い一方、同証券の投資経験は1年未満が919名に集中した。
13:30
リップル共同創設者、米中間選挙向けに約36億円寄付|仮想通貨団体に反発
リップル共同創業者ラーセン氏が仮想通貨PAC「フェアシェイク」のブラウン上院候補攻撃を批判し、同候補側に400万ドルを拠出した。リップルは同PACへの資金提供継続を検討中だ。
12:00
Blockchain.com、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブの免許を申請
仮想通貨サービス企業のBlockchain.comが、米国で予測市場と仮想通貨デリバティブを提供するため、CFTCに先物取引所の指定と先物取引業者の登録を申請した。
11:40
タイSEC、仮想通貨現物ETFを解禁 ビットコインとイーサリアムに限定
タイ規制当局は8日、仮想通貨現物ETFの国内組成を認める11本の告示を発表した。初期の対象はビットコインとイーサリアムで、16日に施行される。証券会社による現物ETF購入向けの融資は禁止し、取引前のリスク確認も義務付けた。
11:20
米CFTC、予測市場の規則2件発表|イベント契約は管轄下、カジノ型賭博は除外
米CFTCは、カジノ型賭博をスワップから除外する暫定最終規則と、イベント契約を含める規則案を公表した。複数州と予測市場の管轄権限争いが生じている状況での動きだ。
10:50
ロビンフッドチェーン、手数料払いで取引処理を優先する方式を検討か=報道
コインデスクによると、ロビンフッド・チェーンが手数料を払って特定の取引を優先できる、アービトラムの新方式を検討していると報じた。現在は先着順で処理し、タイムブーストも利用していない。
10:05
ビットコイン上昇継続の条件は? コインシェアーズ分析
コインシェアーズは8日のレポートで、仮想通貨ビットコインの上昇加速には財政懸念に基づく資金流入が必要との見方を示した。米長期金利が20年以上ぶりの高水準に達する中、仮想通貨ファンドの資金流入は鈍化している。
09:10
米司法省、イラン関連取引を巡るバイナンスの和解後の制裁遵守を審査=報道
米司法省刑事局のドゥバ局長が、バイナンスによる2023年の和解合意の順守状況を精査していると明らかにした。イラン制裁違反の可能性を巡る捜査が続く中、違反が認められれば訴追の再開や追加罰金につながる可能性がある。
08:10
スタークネット、L1化を検討|STRKトークンは今週約70%高騰
スタークウェアのベン=サッソンCEOは、スタークネットが量子耐性の実現に向け、独自のレイヤー1化を含む選択肢を検討していると明らかにした。STRKは今週69.2%高騰した。
07:00
世界最大のXRP保有企業エバーノース、12日にナスダック上場へ
世界最大のXRP保有上場企業エバーノースは9日、アルマダとの事業統合を完了した。12日にナスダックで取引を開始する予定。
06:40
ジーキャッシュ、量子攻撃に備える署名命令 公開型アドレスに1月に追加計画
仮想通貨ジーキャッシュの開発者が、量子コンピュータに耐えるハッシュ型署名の検証命令を1月に追加する計画を公表した。有効化日は未定で、発行量の70.4%を占める公開アドレスが対象となる。
06:12
レジャーウォレット、推計136億円超流出か 東南アジア販売店に販売停止要請
仮想通貨ハードウェアウォレット大手のレジャーは9日、東南アジアの購入者から資金を失ったとの報告を受け、販売店クリプトビリスに販売停止を要請した。調査者の1人は流出額を8,600万ドル超と推計したが、レジャーは流出額と原因を調査中。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧