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ビットコイン法定通貨化の法律で提訴事例 エルサルバドル

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市民グループ、ビットコイン法に反対

6月上旬、世界初の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を法定通貨として認める法案を可決したエルサルバドルにおいて、野党議員が率いる市民グループらがビットコイン法が違憲であるとして提訴したことが分かった。地元紙El Mundoが報じた。

提訴を率いるのは野党のファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)Jaime Guevara議員。5月に新たに任命された最高裁判所の裁判官について、「どのような対応をするのか、試してみたいと思う」とコメントした。

原告側は6月9日に可決したビットコイン法(Ley Bitcoin)が憲法に違反しているとして、訴訟を提起した格好だ。なお、現段階では、ビットコイン法のどの部分が違憲であるかは明かされていない。

訴訟を起こした市民グループの一人であるÓscar Artero氏は以下のように説明した。

同法令は、適法性と根拠に欠き、このような法律がこの国にもたらす意義と弊害を考慮せずに出された法令であるとして、違憲訴訟を提起した。

ビットコイン法は、人々の富を奪うものであり、非課税であり、私たちに取引を強要しようとしている。

さらにEl Mundoによれば、エルサルバドル商工会議所が実施した調査では回答した市民の内、10人に8人がビットコインでの支払い受取に反対したという統計も出たという。

最高裁の重要性

ブケレ大統領は21年5月、新型コロナウイルスの対応を巡り、エルサルバドルの最高裁判所の裁判官や司法長官らを独断で解雇。これを受け、米国の人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)などはエルサルバドル政府が独裁的な傾向があると指摘し、「米国は権力掌握を非難するために迅速に行動すべき」と主張した経緯がある。

国際NGO団体の国際法律家委員会(ICJ)もブケレ政権による最高裁の裁判官および司法長官らの解任を非難する声明を発表しており、曖昧な申し立ての下、解雇の正当な根拠が明確に示されることなく施行されたと批判していた。

ビットコイン法

エルサルバドルのビットコイン法が初めて発表されたのは6月第1週の週末、米マイアミ市で開催された「ビットコイン・カンファレンス」でのプレゼン中。その後、法案は週明けに提出され、数日後の9日には84票中、賛成62票と圧倒的な割合で可決に至っていた。

自身のSNSアイコンでもビットコイン支持を表明するブケレ大統領は法案の可決後も、同国の豊富な火山熱を利用したマイニング施設の建設や、仮想通貨企業の誘致にも積極的な姿勢を見せていた。

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