はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン採掘速度、中国マイナー海外移転などの影響で「100EH/s」水準下回る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ハッシュレートの下落、中国の規制が影響か

中国当局の規制強化により、マイナー(採掘業者)締め出しが本格化していることで、ビットコイン(BTC)の採掘能力を示す「ハッシュレート」にも大きな影響を及ぼしている。

中国では、仮想通貨を取り巻く環境が一段と厳しくなっており、これまで四川省、雲南、新疆、青海など4つの地域でマイニングビジネスを廃止に追い込む政府の動きが報じられた。同国内では、マイニング事業継続のために海外に拠点を動かす動きが相次いでおり、この影響でビットコインのハッシュレートが一時的に急落している。

ビットコインのハッシュレートはマイニングの秒間計算力を指すもので、強気トレンドにおける企業の採掘ニーズや採掘マシンの性能向上によって、ハッシュレートは長期間上昇傾向にあった。一方で、ハッシュレートの下落はマイナーのマイニング活動の停滞、及び縮小を意味する。

Wu Blockchain(Colin Wu氏)によると、ビットコインの過去24時間の平均ハッシュレートはピークから-50%近く下落。90EH/s近くまで落ち込んだ。

同様の数字は、Bitcoin.comなどのサイト上でも確認できており、100EH/sを下回るのは20年11月以来約半年ぶりとなる。最初に同水準を超えたのは、19年9月だった。

出典:Blockchain.com

マイナー

マイナーとは、マイニングを行う人や組織を指す。主に「採掘業者」のこと。

▶️仮想通貨用語集

ハッシュレートの下落は価格の下落も影響

Wu氏によると、ハッシュレートの下落には中国の規制強化のみならず、直近の暗号資産(仮想通貨)の価格下落も影響している。

暗号資産自体の価格が下落したことで、マイニングの事業利益に直結し、損益分岐点を下回れば事業からの撤退を余儀なくされる。

ビットコインはその仕組み上、ブロック生成速度(10分)を一定に保つために、ハッシュレートが上昇している場合にはマイニングの難易度が上昇する。ハッシュレートの低下により、直近のマイニングの採掘難易度は大幅易化している。

過去にはビットコインの報酬が半減するタイミングで、マイニング事業の撤退者が出ることから難易度が大きく下がることが予想された例もあり、ハッシュレートの動きに依存しやすい。

マイナーの移転先は

中国のマイナーは事業継続のため、海外へ移転する例が相次いでいる。主な移動先としては米国やカナダなどの北米、カザフスタンへの移動も確認された。

マイナーのBIT Minerは先日、中国四川省でのマイニングの操業を停止。マイニング機器320台をカザフスタンに送ったとした。

これは第一弾であり、さらに2600台を6月中に送る予定だとしている。2022年にマイニング税が導入される予定のカザフスタンだが、安価な電気代事情のためマイナーの進出が進んでいるとされる。

ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター(CBECI)のハッシュレート分布によると、、カザフスタンは中国、米国、ロシアに続き4番目のシェアを持つ。

関連:ビットコインの採掘機器、中国から米国へ空輸事例=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧