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メキシコ当局「金融機関が仮想通貨を取り扱うことは禁止されている」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨に関する共同声明

メキシコ当局は28日に共同声明を発表し、現行の金融システムでは、同国の金融機関が暗号資産(仮想通貨)を取り扱うことを禁止していると伝えた。

メキシコの規制下では、仮想通貨は法定通貨ではなく、通貨としても認められていないと説明。今回の共同声明の背景には、ビットコイン(BTC)強気派で、メキシコ第3位の富豪リカルド・サリナス(Ricardo Salinas Pliego)氏のコメントがあるとの見方が出ている。

サリナス氏は金融サービス等を提供する複合企業グループ「Grupo Salinas」の創業者兼会長。27日に公開された動画では、「30年後の未来に持っていく財産は、ビットコイン一択だ」と発言し注目を集めた。その動画をツイートした米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー最高経営責任者(CEO)に対し、サリナス氏は「私と私の銀行は、ビットコインを受け入れるメキシコ初の銀行となるよう取り組んでいる」とコメントしている。

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またメキシコは、エルサルバドル以外で、政治家らが仮想通貨への支持を表明している国の1つとしても知られている。

エルサルバドル

中米の国エルサルバドルは6月9日、世界で初めてビットコインを法定通貨とするビットコイン法(Ley Bitcoin)を可決。既存の法定通貨である米ドルとともに、ビットコインを法定通貨として採用することになっている。

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現行のルール

今回の共同声明を出したのは、メキシコの中央銀行と財務省、銀行の規制機関の3組織。メキシコでは2018年、どんな環境下であっても仮想通貨を法定通貨と認めないとの法律を制定しており、今回の発表では、その内容を改めて強調した。

またロイターは、財務省のトップArturo Herrera氏が、記者会見で以下のように語ったと報じている。

 

現在のルールでは、メキシコの金融システムにおいて、仮想通貨の使用は禁止されている。

 

短期的には、このルールが変更されることはないだろう。

共同声明では、仮想通貨の利用には、価値の保存手段や交換手段、また投資手段としてもリスクがあると説明。「現在の金融システムが仮想通貨と健全な距離を維持できるように、ビットコインやイーサリアム(ETH)、XRP(リップル)などの資産に関する事業を行うことは認めていない」とした。

また従来の通貨を裏付けに持つステーブルコインについても、現在の法律では使用を認めていないと説明している。

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