はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

メキシコ3位の大富豪「30年後の未来に持っていく財産は、ビットコイン一択」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

資産防衛にビットコイン

ビットコイン(BTC)強気派として知られるメキシコ第3位の富豪、リカルド・サリナス(Ricardo Salinas Pliego)氏は、ビットコインは全ての投資家がポートフォリオに組み入れるべき資産だと主張。もし30年後の未来に持っていくのであれば、「(悪臭のする)法定通貨」は論外で、金や銀でもなく、ビットコインを選ぶと語った。

同氏のインタビュー動画は、米デジタル資産運用会社Morgan Creek Digital共同創設者のアンソニー・ポンプリアーノ氏(Pomp)によってツイッターに投稿され、大きな反響を呼んでいる。

米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラーCEOも、「財産を守るための戦略は至って簡単。最も質の高い資産を選び、ホールドすることだ」と、サリナス氏のビットコイン投資推奨に言及しPompの投稿をリツイートした。

その後、サリナス氏は、「もちろんビットコインの使用を推薦する。私と私の銀行は、ビットコインを受け入れるメキシコ初の銀行となるよう取り組んでいる。」と、セイラー氏に返答している。

ビットコインは史上最高の投資

サリナス氏は、小売業から金融サービス、メディアネットワークやインターネット事業を運営する複合企業グループ、Grupo Salinasの創業者兼会長で、その資産は129億ドル(約1.4兆円)にのぼる。

サリナス氏は20年11月、ポートフォリオの10%をビットコインに割り当てていると公表。同氏の資産の大半は自社株だが、流動資産の大半を金や銀、また貴金属鉱山などの実物資産に投資している点や、ハイテック株などの取引には手を出さないと自身の投資手法と明かしていた。

サリナス氏が初めてビットコインに出会ったのは2013年。当時、1BTCは200ドル(2.2万円)だったという。同氏にビットコインを紹介した米暗号資産(仮想通貨)投資大手、グレースケールのビットコイン信託(のちのGBTC)に投資。契約の切れる2017年2月までGBTCを保有し、その時点で全てのポジションを精算したとのことだ。

売却時のビットコイン価格は17,000ドル(約190万円)で、同氏は「史上最高の投資」だったという。

その後、ビットコインが弱気相場に突入すると、再びビットコインを購入。今後5年から10年は売却するつもりはないと述べている。

グレースケールとは

グレースケールは、米国の世界最大のデジタル資産運用会社。正式名称はグレイスケール・インベストメント。同社はビットコインの価格と連動した「Grayscale Bitcoin Investment Trust(GBTC)」やイーサリアムの価格と連動した「Ethereum Trust(ETHE)」など多数の仮想通貨投資信託を運営している。

▶️仮想通貨用語集

ビットコインの価値

サリナス氏は、ビットコインには「国際的な価値」があると主張する。その理由として「世界レベルで膨大な流動性を持って取引されていること」、また2,100万BTCという発行上限があることが重要なポイントを挙げた。

ビットコインは「新しい金(ゴールド)」だが、「金の延棒をポケットに入れて持ち運ぶより」ずっと楽に運べるため、携帯性に優れていると主張した。

しかし、サリナス氏が現在、最も注目するビットコインの特性は価値の交換機能より、価値の保存機能にあると確信しているという。

関連:初心者にもわかるビットコイン、ゴールドと比較して解説【寄稿】

「法定通貨は詐欺」

インタビューで、サリナス氏は「法定通貨は詐欺」と懐疑的な姿勢を示した。

特に南アメリカ諸国では、法定通貨の価値の下落が顕著だと指摘し、自国のメキシコぺソを例に説明。1981年当時、メキシコペソは米ドルに対し、1ドルあたり20ペソの為替レートで取引されていたが、現在は1ドルが2万ペソと、その価値は千分の1になってしまったと述べた。

また、ベネズエラやアルゼンチン、アフリカのジンバブエに至っては法定通貨はさらに悲惨なハイパーインフレ状態になっていると言及。

世界の基軸通貨である米ドルにしても、「詐欺的な法定通貨」は通貨システムに結びついており、「通貨の放出量が月まで行ってしまった」ため、実物資産としては「ジョークだ」と痛烈に批判した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。
08:30
JPモルガン、ベースチェーンで「JPMコイン」提供開始
JPモルガンが米ドル建て預金トークン「JPMコイン」を機関投資家向けにイーサリアムL2のBase上で提供開始した。B2C2、コインベース、マスターカードがテスト取引を完了している。
07:55
スイ、ネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内ローンチ
ブロックチェーンのスイ(SUI)がネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に立ち上げる。ストライプ傘下のブリッジが発行し、主要プラットフォームとの相互運用性を備える。
07:12
サークル、独自ブロックチェーン「Arc」向けトークン発行を検討 USDC流通量は前年比2倍超
ステーブルコイン発行企業サークルがArcブロックチェーン向けネイティブトークンの発行可能性を発表した。第3四半期のUSDC流通量は前年比108%増の737億ドルに達し、純利益は202%増加している。
06:50
観光客向け消費税還付をステーブルコインで実証実験、韓国NH農協銀行がアバランチなどと協力
韓国NH農協銀行がアバランチ、ファイアブロックス、マスターカードと協力し、ステーブルコインを使用した観光客向け消費税還付のデジタル化実証実験を開始した。
06:10
ナスダック上場BTCマイナーBitdeer、米国で建設中のマイニング施設で火災発生
米オハイオ州で建設中のビットディアのビットコインマイニング施設で火災が発生し、2棟が炎上した。負傷者はなく、まだマイニング機器は設置されていなかった。
05:55
米SEC委員長、仮想通貨の分類体系を明確化へ
SECのアトキンス委員長が仮想通貨のトークン分類体系を数カ月以内に検討すると発表した。ハウイテストに基づき有価証券に該当するトークンを明確化し、ネットワークトークンやミームコインの多くは管轄外となる見込みだ。
05:30
世界初のZcash保有企業サイファーパンク、ウィンクルボス兄弟主導で91億円調達し20万ZEC取得
リープ・セラピューティクスが社名をサイファーパンク・テクノロジーズに変更し、プライバシー重視の仮想通貨Zcashを蓄積する戦略を発表した。ウィンクルボス・キャピタル主導で91億円を調達し、20万ZECを取得している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧