CoinShares週間レポート
英暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesは19日、デジタルアセット関連の金融商品に関する週間レポート(第29号)を発表した。取引量は全体的に減少傾向が目立つものの、イーサリアム(ETH)は3週連続の流入を記録した。
仮想通貨銘柄全体では、290万ドル(約3億円)の僅かな資金流入(Inflow)ビットコイン(BTC)関連の投資商品は前々週に続き、1040万ドル(11億円)の資金流出(Outflow)を記録した。
ビットコイン関連の投資商品の取引量も年初来平均値の38%という低水準まで低下している。
現物市場でも、ビットコインの週足は2020年12月以来の最安値を記録するなど、レンジ相場が続く。SNS上のセンチメント分析からも悲観ムードが漂っていることが確認されている。
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一方、イーサリアム関連商品への流入は3週連続で続いており、先週は1,170万ドル(12億円)のInflowを観測。銘柄別では、先週における最多の流入額だった。
年初来の流入総額は10億ドル(1,090億円)まで目前に迫る9.6億ドルに到達している。(ビットコインの年初来・流入総額は約4,600億円)
イーサリアム財団は先週15日、大型アップグレード「ロンドン」の実施時期を正式に発表。8月4日前後(ブロック高1,296,5000時点)の実装が決定した。
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アルト銘柄関連の投資商品は軒並み微弱な流入額を観測。リップル(XRP)やポルカドット(DOT)、カルダノ(ADA)、ステラ(XLM)などはいずれも投資額は40万ドル(4,300万円)以下であった。
夏頃の取引トレンド
現物市場同様、活力が欠けている状態が続く一方で、CoinSharesのJames Butterfill投資ストラテジストはビットコイン投資商品への取引量低下は「不吉なサインではない」と分析。ここ数年でも、夏頃に仮想通貨市場の取引量が低下する傾向があったため、心配するほどではないとの見解を示した。