「ロンドン」アップグレード、正式日程が決定
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のエコシステムを支えるイーサリアム財団は15日、大型アップグレード「ロンドン」の実施時期を正式に発表した。先週提案された通り、8月3日から5日頃(ブロック高1,296,5000到達時点)にメインネットでアクティベートする形となる。
大型アップグレード「ロンドン」はテストネットでの実装を無事完了。先週提案された通り、以下の5つのEIP(イーサリアム改善案)が含まれている。
- 手数料モデルの変更(EIP-1559)
- 基本手数料のオペコードの追加(EIP-3198)
- ガスの払い戻しの一部削減(EIP-3529)
- 0xEFから始まるコントラクトの拒否(EIP-3541)
- ディフィカルティボムを2021年12月1日まで延期(EIP-3554)
中でも注目を集めているのが手数料モデルを変更するEIP-1559。基本手数料が新たに導入されるほか、手数料がバーン(焼却)される新システムが導入される見込みで、ガス代の削減や供給面への変化によるイーサリアムのデフレ資産化(≒に伴うETH価格上昇)などが期待されている。
また、アップグレード実装までの期間中、「ロンドン」の脆弱性に対するバグ・バウンティープログラムの報酬は2倍になる。コミュニティから、コードのミスに対する指摘を募る格好だ。
アップグレードに必要な準備は?
イーサリアム財団は、一般のイーサリアム利用者およびイーサリアム保有者は特別の対応をする必要はないと説明。取引所やウォレット(ウェブ、モバイル、ハードウェア)を管理する企業から連絡があった場合はそれに従うよう勧めた。
また、イーサリアムのノード運営者はノードをアップグレードをする必要があると説明。イーサリアムのマイナーなどは最新のイーサリアムクライアントをダウンロードし、ガス代の上限を2倍にするなど、別途対応が必要となる。
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