CoinPostで今最も読まれています

投資アプリ米ロビンフッドのCEO、未登録でFINRAが調査へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FINRA未登録の件でCEOを調査へ

有価証券や仮想通貨(暗号資産)の取引を提供する米Robinhood(ロビンフッド)のCEOは、金融規制機関FINRAのライセンスを取得していないとして、規制団体から調査要請を受けていることが分かった。

ロビンフッドのVlad Tenev CEOが、FINRAに登録していないことは以前から知られており、2月にCNN Businessに報道された経緯がある。

FINRA(フィンラ)

Financial Industry Regulatory Authority(金融取引業自主規制機構)の略。米金融業界の自主規制機関。米国で証券仲介を行う組織は加盟する必要がある。投資家保護や取引の透明性を確保するために規制を行っている。

▶️仮想通貨用語集

ロビンフッドは、27日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した文書の中で、企業のリスク開示情報も掲載。その中で次のように述べられていた。

2021年7月26日、RHF(Robinhood Financial)は、Tenev氏およびBhatt氏(共同創設者)がFINRAに登録していないことも含め、登録要件の遵守に関連する文書や情報についてFINRAの調査要請を受けた。当社は、この問題を精査しており、調査に協力する。

登録義務があるか議論も

ロビンフッドに属する組織の中でも、ブローカー・ディーラーであるRobinhood Financialとクリアリング・ブローカーであるRobinhood SecuritiesはFINRAに登録されている。

背景として、FINRAは会社だけではなく、原則的に当該企業のCEOにも登録を求めている。目的としては、そうした個人が必要なトレーニングを受け、市場の仕組みを詳しく学ぶことで、諸問題を回避することがある。

ただ、ブローカーディーラーを所有している親会社のCEOについては、登録が必須となっている訳ではない。Tenev氏は、Robinhood FinancialとRobinhood Securitiesの親会社Robinhood MarketsのCEOという立場である。

このため専門家の間でも、Tenev氏がFINRAに登録されていないことを問題視するかどうかで意見が分かれているところだ。Tenev氏は親会社のCEOであるため、未登録でも問題ないのではないかとする意見もある。また、もし実態として証券業務にも携わっているのであれば、登録が必要との声もある。

エリザベス・ウォーレン上院議員は、2月時点で規制当局に呼びかけ、Tenev氏のような経営幹部が「Finraに登録し、市場の規則やリスクについて学ぶべきか」検討するべきだとしていた。

また、2020年3月に米株式市場が大幅反発した際に、ロビンフッドのプラットフォームがダウンしたことなどを巡って、FINRAは7,000万ドル(約77億円)に及ぶ罰金をロビンフッドに科した事例があり、技術面の管理やユーザーへのリスク情報伝達に落ち度があったと指摘する格好だ。

関連投資アプリ「ロビンフッド」の仮想通貨部門に30億円超の罰金か=報道

まもなく新規株式公開へ

ロビンフッドはまもなくIPO(新規株式公開)を実施する予定だ。最大350億ドル(約3.8兆円)の企業価値を目指しており、一般投資家も視聴できるようオンライン配信でIPOの事前説明会を開催した。

Bloombergなどの報道によると、同社は7月29日にナスダックに上場する計画という。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア