はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米FRB「テーパリングの開始は今後も議論が必要」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FOMCを開催

米連邦準備理事会(FRB)は28日、米国の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、ゼロ金利政策と量的緩和政策を継続することを決定した。

債券と住宅ローン担保証券(MBS)の月1,200億ドル(約13兆円)分の購入を当面は継続すると説明。暗号資産(仮想通貨)などの金融市場では、量的緩和の縮小(テーパリング)を開始する時期に注目が集まっているが、パウエル議長は今後開催される複数の会合を重ね、経済情勢を見ながら検討していくと述べた。現時点で具体的なスケジュール決めていないとしている。

テーパリングとは

英語では「tapering」と表記し、動詞の「taper」は「徐々に減る、先細る」といった意味。

テーパリングは、量的緩和策による金融資産の買い入れ額を順次減らしていくことを指す。

▶️仮想通貨用語集

前回のFOMCが開催されたのは6月で、その際パウエル議長は、米国の経済回復を背景に、テーパリングについて議論を始めると説明。また、FRBによる金利予測分布図(ドットチャート)の予想中央値は、2023年末までに2回の利上げを見込んでいることを示していた。

その時点で、利上げは市場もある程度は織り込んでいたことではあったが、従来よりも約1年前倒しされたことになるため、米長期金利が上昇。ダウ平均は前日比0.77%安の265ドル安になるなどの影響を市場に与えた。当時のビットコイン(BTC)価格の反落も影響を受けたとの見方がある。

関連FOMCの早期テーパリング示唆で金融市場は軟調、ビットコインのデッドクロス迫る中

一方で今回、当面はFRBが現在の政策を維持するとした理由は、変異株の感染拡大など、新型コロナウイルスが経済に与える影響に懸念が残っているからだ。パウエル議長は米経済について、雇用と物価の両方で進展があったが、最大雇用の目標にはまだ遠いなどと説明している。

今回のFOMCの声明には、最大雇用と物価安定の目標に向け、現在よりも著しい進展が見られるまで、債券などの購入を続けると今までの方針を明記。インフレ率についても当面は緩やかに2%を上回ることを目指すなどと従来の基本姿勢を強調した。インフレの加速については、「一時的である」との見方を継続している。

米国では2013年5月、当時のFRBのバーナンキ議長が、市場が予期せぬタイミングでテーパリングの実施を示唆し、株価が急落するなど市場の混乱を招いた事例がある。今回のコロナ禍の金融政策は規模が巨大であるため、テーパリングに対する投資家の注目度は非常に高い。

パウエル議長はテーパリングの開始について、市場と十分に対話すると述べており、今後の経済指標などを見て判断していく意向を示している。

2021年のFOMCの開催は残り3回で、9月21日から22日、11月2日から3日、12月14日から15日の開催を予定。9月のFOMCの声明では、8月26日から28日にかけてワイオミング州ジャクソンホールで開催される恒例の経済シンポジウムの議論を受け、テーパリングに関する計画が示される可能性があるとの見方が上がっている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/14 木曜日
18:36
バリュークリエーションが保有するビットコインを全売却、利益5000万円計上へ
東証グロース市場上場企業が暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を全売却。バリュークリエーションがBTC22.36枚を売却し5000万円の売却益を計上すると発表した。
18:25
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、73億円調達で仮想通貨戦略拡大
米上場のサムザップメディアが5000万ドルを調達完了。仮想通貨投資とマイニング事業に充当する予定だ。同社はすでにビットコインの蓄積を開始している。
17:44
Glassnode分析、イーサリアムとビットコイン上値抵抗線の突破可能性は?
オンチェーン分析企業Glassnodeは最新の市場レポートで、ビットコインとイーサリアムが現在、歴史的に重要な抵抗線に近づいていると指摘し、具体的な数値を示した。市場のボラティリティは歴史的に低い水準にあるが、長期的に見ると急激な変動が起こる可能性も示唆されている。
16:30
ビットコイン、時価総額でグーグル超え 主要資産ランキング5位に
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが過去最高値を更新し、時価総額でグーグルを超えて世界5位に。価格高騰の背景や長期予測、保有企業事例を解説。
15:44
ビットバンク 仮想通貨SUI(スイ)の取り扱いを開始 
ビットバンクが8月14日、SUI(スイ)の取扱いを開始した。元Meta開発陣による次世代ブロックチェーンで、並列処理技術により高速取引を実現。現物取引、販売所、レンディングサービスに対応し、9月11日まで取引手数料無料キャンペーンを実施中。
13:36
リミックスポイント、ビットコイントレジャリー主軸の決算で大幅増益
リミックスポイント(3825)が2026年3月期第1四半期決算を発表。ビットコイン1,168枚を含む暗号資産(仮想通貨)224億円保有でビットコイン・トレジャリー事業を主軸とし、売上65億円、営業利益17億円の大幅増益を達成した。
12:05
Google Play、自己管理型ウォレットは新ポリシーの対象外に
GooglePlayが仮想通貨取引所やソフトウェアに対する新ポリシーを明確化する方針を示した。自己管理型ウォレットはポリシーの対象外になる見込みだ。
11:49
イーサリアム、4年ぶりの最高値迫る約70万円に高騰 スタンダード銀行は今年末予想を大幅上方修正へ
イーサリアム(ETH)が4,600ドル台(約70万円)まで上昇し、4年ぶりの過去最高値に迫る。機関投資家の買い圧力でETH ETFに80億ドル流入、取引所からは120万ETH以上が流出したほか、大手銀行のスタンダード・チャータードは年末目標を7,500ドルに大幅上方修正した。
09:33
ノルウェー政府系ファンド、ビットコイン間接保有量が7161BTCに増加
K33のリサーチ部門のトップは、ノルウェーの政府系ファンドNBIMが2025年6月末時点で間接的に仮想通貨ビットコインを7,161BTC保有していると公表。この保有量は過去最大数量だと説明した。
09:27
仮想通貨取引所Bullish、NYSEに上場
仮想通貨取引所Bullishがニューヨーク証券取引所に上場した。IPO価格が37ドルだったのに対し、株価は一時118ドルまで上がり、終値は68ドルだった。
09:10
米利下げ期待とステーブルコイン規制でビットコイン最高値、イーサリアム主導の上昇続く |仮想NISHI
BTC史上最高値更新の背景を解説。米雇用統計悪化とCPI結果を受けた利下げ期待、GENIUS法成立によるステーブルコイン規制明確化がイーサリアム上昇をけん引。オプション市場で14万ドルコール増加、年末上昇期待が高まる。
08:40
グレースケール、カルダノ・ヘデラETF法定信託をデラウェア州に登録 
米大手運用会社グレースケールがカルダノ・ヘデラETFの法定信託をデラウェア州で登録。米SEC申請に向けた動きとして注目を集める。
08/13 水曜日
18:30
ステーブルコイン「USDC」の買い方と特徴|SBI VCトレードでの購入方法を解説
USDCとは何か、SBI VCトレードでの購入方法、海外送金やDeFi運用など多彩な使い道をわかりやすく解説。日本国内での普及動向も紹介します。
18:27
メタプラネットが決算発表、ビットコイントレジャリー事業主軸の決算で大幅増益
メタプラネット(3350)がビットコイン事業主軸の決算で大幅増益となった。Q2売上の91%をBTC事業が占め、保有量は前年末比7.5倍の18,113BTCに拡大。アジア最大のビットコイントレジャリー企業として地位確立した。
18:10
仮想通貨OKB 『X Layer』中心の成長戦略を発表 前日比120%急騰 
OKXが仮想通貨OKBの総発行量を2100万枚に固定し、約2割を一括バーン。X Layer強化やPPアップグレードも実施。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧