NJ州、BlockFiの停止命令を再延期
米国3州で証券法違反を指摘されている暗号資産(仮想通貨)レンディング大手BlockFi社は28日、声明を発表。最初に摘発されたニュージャージー州の有利子口座(BIA)の新規開設に係る停止命令の実施が9月2日に延期されたことを明らかにした。
BlockFi社は仮想通貨レンディングで最も知られているが、他にも様々な仮想通貨サービスを提供する企業。最近では、利用する毎にビットコインを受け取れるクレジットカードなどをリリースしている。
目下問題となっているのは預金に対し利子が付与されるBlockFi Interest Account(BIA)。22日にニュージャージー州の証券局(BOS)が同社のBIAを証券法違反の疑いで摘発した後、アラバマ州やテキサス州の規制当局も同様の指摘を相次いで発表していた。
22日の発表時点では、BlockFi社は停止命令の施行が22日から29日へと延期されたと発表していたが、28日には再び延期したと発表。
An update on regulatory conversations: pic.twitter.com/0TYqSfBk4i
— BlockFi (@BlockFi) July 28, 2021
ニュージャージー州の証券局(BOS)が同州における有利子口座(BIA)の新規開設を停止する命令を9月2日より施行する方針に変更したことを明かした。
BlockFi社によれば、停止命令は施行された後でも、既存のBIA口座やその他のサービスには影響はないと説明。
また、会社の設立当初から、クリプトという新領域に位置したことから規制当局との連携を重視しているとZac Prince CEOが言及。業界の成功には適切な規制が必要であるとして、一連の流れが(仮想通貨)エコシステムの規制環境に変化をもたらすきっかけとなればとの期待を示した。
規制当局らが同社の有利子口座が有価証券に該当と指摘する中、BlockFi社は一貫して有価証券には該当しないと否定を続けている。
最初に摘発を行ったニュージャージー州の停止命令が9月まで延期されたことで多少の時間を設けることに成功したBlockFi社。今後アラバマ州やテキサス州における動向も気になるところだ。