CoinPostで今最も読まれています

どれを買えばいい?仮想通貨銘柄の選び方 寄稿:ママコイナーMaki

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

こんにちは、主婦コイナーのMaki(@maki_coin)です。

前回は、仮想通貨に使われている「すごい技術」について解説しました。

今回は、数ある仮想通貨の中から、国内でも多く取引されている主要な銘柄の特徴を解説します。

また、仮想通貨売買ではどのような銘柄を購入すると良いのか、銘柄選定や売買時のリスクにも触れながら、理解を深めていきましょう。


目次
  1. 「これを買え」「絶対儲かる」はない!
  2. ビットコインと主要アルトコインを知ろう!
  3. 仮想通貨銘柄を選ぶ際のポイント
  4. 草コインの可能性とリスクを正しく知ろう
  5. 仮想通貨の銘柄選びは「自分で」が大前提

「これを買え」「絶対儲かる」はない!

まず、仮想通貨は「これを買えば良い」というもの、「100%儲かる」ものはありません

今後価格が上がると期待されるようなニュースがあったとしても、いつ、どのようなタイミングで高騰するかはわからないほか、価格上昇が約束されたわけではありません。

最も知名度があり規模の大きなビットコイン(BTC)であっても、なぜ数百万円もの価値になっているのか、その理由をきちんと理解して納得した上で売買しましょう。

「あの人が良いと言ったから」「これから価格が上がると聞いたから」という理由ではなく、値動きを読み取るチャートや、銘柄に関する情報であるファンダメンタルズを調べ、自分で判断して売買しましょう。


ビットコインと主要アルトコインを知ろう!

仮想通貨は5,000を超える種類があり、日々新たな銘柄が誕生しています。

その中でも、まずは最大規模を誇るビットコインをはじめ、主要なアルトコインの特徴を理解しておきましょう。


ビットコイン

ビットコイン

ビットコイン(BTC)は、2008年にその構想がネット上で提案され、2009年1月に稼働した仮想通貨です。

構想を提案したビットコイン生みの親は「サトシ・ナカモト」と言い、個人なのか団体や企業なのか、どこの国の人物なのかもいまだにわかっていません。

ビットコインは世界中のどこにでも国境をまたいだ送金ができ、わずか10分ほどで取引が完了するなど、これまで海外送金でかかっていた費用や手間とは比べ物にならないほど便利なものとして知られるようになりました。

関連:仮想通貨ビットコインとは│初心者でもわかる注目ポイントと将来性を解説


イーサリアム

イーサリアム

イーサリアム(ETH)は、当時若干19歳のヴィタリック・ブテリン氏が開発したもので、ビットコインのようにお金のやり取りができるほか、「スマートコントラクト」と呼ばれる契約機能が備わっています。

スマートコントラクトは、取引の仲介役となる第三者がいなくても、事前に設定した条件が満たされれば自動的に契約が結ばれるという機能です。

また、誰かが管理をしなくても、ゲームなどのアプリが機能し続ける土台としても知られています。

イーサリアムのブロックチェーンを土台として開発されたゲームアプリには、「ブレイブフロンティアヒーローズ」や「クリプトキティーズ」などがあります。

関連:仮想通貨イーサリアムとは|初心者でもわかる注目ポイントと将来性を解説


リップル

リップル

リップルとは、国際送金の技術を提供するテクノロジー企業のことで、厳密には仮想通貨のことではありません。

リップル社が提供する「XRPレジャー」という技術があり、これを土台としてやり取りされるのが仮想通貨の「XRP」です。

しかし、日本では「リップル」という名前が浸透しているため、本来なら社名であるリップルと仮想通貨名のXRPが混同され、どちらもリップルと呼ばれる機会がよく見られます。

リップルは「マイニング」によって新規発行されるビットコインとは違い、すでにすべてが発行されているのが特徴です。

関連:なぜ、仮想通貨XRP(リップル)に関心が集まるのか|今後の将来性と重要プロジェクト


ライトコイン

ライトコイン

ライトコイン(LTC)は、ビットコインの弱点を補う目的で作られたアルトコインで、「ビットコインは金、ライトコインは銀」とよく表現されています。

ビットコインの取引が承認される時間は10分ですが、ライトコインは2分半と速く、マイニングに用いる機材も簡易的なもので済むという特徴があります。

また、ライトコインは取引に匿名性を持たせるため、新たな機能を付け加える開発が進められているのも注目です。

関連:仮想通貨 ライトコイン(Litecoin)とは|今後の将来性とおすすめ取引所


ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュ

ビットコインのブロックチェーンから枝分かれして誕生したのが、ビットコインキャッシュ(BCH)です。

ビットコインの従来のブロック容量のままでは取引の承認スピードが遅くなってしまう…という懸念から、ブロック容量を増やす派のグループによって作られました。

2018年11月にはさらに意見割れで枝分かれが起き、もとの考え方を持つビットコインキャッシュ(BCHABC)と、ビットコインSV(BSV)が誕生しています。

現在、取引所で「BCH」と表記されるのは、もとの考え方を持つビットコインキャッシュ(BCHABC)のほうです。

関連:ビットコインキャッシュとは|ビットコインとの違いの説明


その他のアルトコインたち

アルトコインイラスト

その他、日本生まれのモナコイン(MONA)をはじめ、リスク(LSK)ネム(XEM)、2021年に入ってから国内取引所で取り扱われるようになった、エンジンコイン(ENJ)などがあります。

日本の取引所で売買できる銘柄は限られていますが、徐々に種類が増えつつあります。

海外取引所を使うのに抵抗がある方は、これら国内取引所で売買できる銘柄に触れることからチャレンジしてみると良いでしょう。


仮想通貨銘柄を選ぶ際のポイント

数々の銘柄からどの仮想通貨に投資すべきなのか迷ってしまいますが、銘柄選びのために覚えておきたいポイントをご紹介します。


概要を知る

まず、投資を検討する銘柄がどのように使われているのかをチェックしましょう。

ゲームアプリで使われるもの、企業向けに使われるもの、医療教育など特定の分野で使われるものなど、さまざまな仮想通貨があります。

ホワイトペーパー」と呼ばれる銘柄の目的や仕組みをまとめた資料のほか、公式サイト、銘柄を支持する人によるコミュニティやSNSなどをチェックし、情報を集めましょう。


時価総額

仮想通貨の価格と通貨発行量で計算されるのが、時価総額です。

その銘柄がどれくらいの規模なのかを示すもので、投資家からの人気・信頼や銘柄の将来性を計る指標と言えます。

株式の時価総額とは違い、企業が発表する業績をもとにしたものではないため、時価総額のランキングを過信せず、あくまで銘柄選びのひとつとして参考程度に見ておくと良いでしょう。


草コインの可能性とリスクを正しく知ろう

アルトコイン

ビットコイン、そして主要アルトコインについてご紹介しましたが、投機目的で仮想通貨に触れている方は、大きく値上がりする可能性のある「草コイン」を求めるケースがあります。

草コインとは、これから爆発的な成長を見せる可能性がある、規模の小さなアルトコインのことです。

ビットコインやイーサリアムのような規模の大きな銘柄に比べ、取引される機会や量が少ないため、少し話題になるだけで何十倍にもなるなど、大きな価格変動を起こすのが特徴です。

しかし、大きく値上がりする可能性があるということは、当然値下がりする可能性も高く、リスクも非常に高くなります。

一攫千金を狙える魅力はあるものの、そのチャンスをうまく自分のものにできる人は多くありません。

情報を鵜呑みにして安易に手を出すのではなく、仮想通貨投資のリスクを知り、情報を精査する力を身につけましょう


仮想通貨の銘柄選びは「自分で」が大前提

仮想通貨

仮想通貨で億越えの利益を出す、いわゆる「億り人(おくりびと)」に憧れる人も少なくありませんが、億り人を目指すための銘柄選びは必ず自分自身で行いましょう。

「この銘柄は今から値上がりする」「将来有望だから今のうちに投資しておいたほうが良い」などの甘い言葉に惑わされず、チャートを読み取る力をつけたり、各プロジェクトの情勢を把握したりする努力が必要です。

また、資金を投じる際にも、1つの銘柄にすべてを注ぎ込むのではなく、いくつかの銘柄に分散させることもリスクを避けるために大事なことです。

次回は、仮想通貨を売買する際に利用する、各取引所の基本的な口座開設方法についてご紹介します。

また、セキュリティのために必ず設定しておくべき二段階認証など、注意点もあわせて解説しますので、ぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

寄稿者:マキ@maki_coin
2017年から仮想通貨投資を始めたフリーランスの主婦ライター。 投資初心者向けに、仮想通貨に関する用語解説やプロジェクトの概要解説、ホワイトペーパーの翻訳等を行う。海外プロジェクト公式の翻訳・PR記事作成や、複数の仮想通貨メディアへ寄稿中。

マキさんの寄稿記事

1 「仮想通貨ってなに?」初心者向けに解説

仮想通貨(暗号資産)の仕組みや、仮想通貨と混同されやすい電子マネーとの違いなどをご紹介

2 「仮想通貨に使われる”すごい技術”」初心者向けに解説

仮想通貨が価値を持ち、注目される理由の根幹である「すごい技術」について、わかりやすく解説

3 どれを買えばいい?仮想通貨銘柄の選び方

数ある仮想通貨の中から、国内でも多く取引されている主要な銘柄の特徴を解説。銘柄選定や売買時のリスクにも触れながら、理解を深めていきましょう。

4 仮想通貨取引所の開設方法とは?トレード前に知りたい注意点まとめ

実際に仮想通貨を売買する「取引所」の口座開設方法や、利用時の注意点について解説。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
18:11
トークンブリッジ「Wormhole」 330億円を調達、Web3市場で今年最大規模
ブロックチェーン間互換性技術を手掛けるWormholeが330億円を調達。Web3エコシステムにおける今年最大級の動きとなり、ブレバン・ハワードやJump Tradingなど著名投資家が参加。ハッキング被害からの回復力も示し、新たな製品投入に期待が高まる。
16:03
「DOGE-1」月探査プロジェクト、SpaceXロケットで実現へ一歩前進
暗号資産(仮想通貨)ドージコインで資金調達した「Doge-1」月探査ミッションは、SpaceXロケットでの打ち上げを年明けに予定。プロジェクトを率いるジオメトリック・エナジー・コーポレーションが、規制承認の進捗を明かした。
14:30
Web3ゲーム「Big Time」、Bithumbに新規上場
暗号資産(仮想通貨)取引所BithumbがBIGTIMEとSTMXの新規取扱を発表。BIGTIMEはWeb3ゲームで、先月に米Coinbase(コインベース)に上場を果たした。韓国市場への進出が注目されている。
13:50
米フォーブス誌、24年版「30歳未満の30人」で仮想通貨関連で9名を金融リーダーに選出
米フォーブズ誌が選ぶ「30歳未満の30人」の2024年北米金融部門で、仮想通貨・ブロックチェーンに関連のある専門家9名が受賞することとなった。また、フォーブズは、13年の歴史で選出を後悔している10人を「恥の殿堂」として発表した。
13:20
ドイツ規制当局、ビットコイン・グループに資金洗浄対策を命令
ドイツ連邦金融監督庁は、ビットコイン・グループに対してマネロン対策の不備を是正することを命じた。
10:50
Web3ゲームの4分の3が失敗に=CoinGeckoレポート
仮想通貨データサイトCoinGeckoは、過去5年間でGameFiの4分の3が失敗に終わっているとのレポートを発表した。
10:10
フィリピンSEC、バイナンスの規制違反を指摘
フィリピンSECは、仮想通貨取引所バイナンスは同国で認可を取得せずに有価証券を販売していると国民に注意を促した。現地メディアはSECがバイナンスへのアクセスを遮断するなどと報じている。
08:15
FTX遺産、8.7億ドルの仮想通貨投資信託売却可能に
米デラウェア裁判所は29日、破綻した仮想通貨取引所FTXの債務者側が提出したグレースケールとBitwiseの仮想通貨投資信託の株式に関する売却提案を許可した。
07:45
米3Q実質GDP+5.2% 来年5月までのFRB利下げ観測高まる
米国株は月末で小幅安。第3四半期の米実質国内総生産改定値は前期比で年率5.2%増に速報値の4.9%から上方修正され、21年10─12月期以来の高い伸びとなった。
07:25
C・ロナウド選手、バイナンスとの契約巡り集団訴訟に直面
サッカーのクリスティアーノ・ロナウド選手は、仮想通貨取引所バイナンスのプロモーションに関わったとして、米国で集団訴訟に直面。原告は、同社の有価証券販売に関与したなどと主張している。
06:45
米SoFi、仮想通貨取引サービスを停止へ Blockchain.comへ移行
米オンライン融資仲介サービス大手SoFiは29日、仮想通貨取引サービスの閉鎖および移行計画を発表した。Blockchain.comへの移行が必要となる。
06:05
ブラックロックとInvesco、ビットコインETFの上場申請でSECと再び面談
米SECは現物型ビットコインETFの上場申請について、今週28日に申請側のブラックロック(2度目)・Invescoと会議を行ったことが判明した。ゲンスラー委員長は別のイベントでETF申請についてコメントをした。
05:30
米で13番目のビットコインETF上場申請に、スイスPando
スイスの資産管理会社Pando Assetは米国で、現物型仮想通貨ビットコイン(BTC)ETFの上場申請を行っていることが判明。
11/29 水曜日
21:01
IOTA財団がUAEアブダビ当局と提携、エコシステム成長を促進
仮想通貨IOTAの研究・開発を行うIOTA財団は、UAEアブダビで、金融センターADGMと協力し、プロジェクトを成長させていくと発表した。
18:00
預けるだけで仮想通貨が増える?|CoinTradeのステーキングを解説
2023年11月、ビットコイン(BTC)が年初来高値を更新したことをうけ、仮想通貨(暗号資産)業界は盛り上がりを見せています。 一方で「仮想通貨には投資してみたいけど、短期で売…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア