はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Thomas氏がRipple CTOを辞め新会社Coilを設立:ILPを利用し新ビジネスモデル実現を目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

インターネット業界の現状
広告や、有料化などに依存したインターネット業界では、第三者に依存しなけらばならないのが現状です。そして、その使用条件の変更などにより、ユーザーだけでなく、コンテンツ提供者も被害を被るリスクがあるのです。
新会社設立
この問題を解決するため、Stefan Thomas氏は、リップル社のCTOを辞め、新たにCoilという会社を設立し、第三者を介さず、ウェブサイトに直接収入を与える仕組みを構築しようと試みています。
Interledger(インターレッジャー)とは
Interledgerとは異なる台帳間で支払いを送信するためのプロトコルです。つまりは、銀行の台帳にドルしか持ってない人が、銀行の台帳に円を保有している他の人に、円で送金することを可能にするということです。本来これを行うためには複数の決済ネットワークを介するため多大なお金と時間を要しますが、interledgerではリップルネットワークを介するため時間とお金を大幅に削減できるのです。

リップル社の前CTOのStefan Thomas氏(以下、Thomas氏)は、テキスト、画像、動画などを含む記事の投稿、閲覧を提供するウェブサービスであるMediumにて、自身が持つ既存のインターネット業界への疑問、そして、それを解決すべく立ち上げたスタートアップに対してコメントしました。

疑問視される現在のインターネット業界

Twitterの共同創業者であるEvan Williams氏(以下、Williams氏)が2012年に創業したMediumというウェブサービスは、ブログのような投稿、閲覧、定期購読機能を有する一方で、フォローや、いいねボタンのようなSNS的な側面も持っています。

Williams氏は、この自身のサービスを、単なる公開ツールではなく、”ネットワーク”であると述べています。

しかし、先日、Mediumは、一部ユーザーの定期購読機能を廃止し、多くのユーザー達に困惑をもたらしました。

Electric Literatureというページを運営するHalimah Marcus氏は、自身のTwitterで、Mediumからの定期購読を廃止する主旨を受け、そのページの年間収入25000ドルの損失だとを主張しました。

このように、SNSでも、Mediumでも、第三者機関のプラットフォームを収入源に使用することで、予期せぬ変更によって被害を被ってしまう場合があるのです。

Thomas氏は、記事の中で、「広告、有料化、顧客情報の販売」が、インターネット上での主なマネタイズ方法であると述べており、第三者に依存しなければならないことを主張しました。

インターネットの既存マネタイズ方法の変革

Thomas氏は、

「インターネットにおいての広告基盤の収入形態が大半を占めているのは、決済方法が欠如しているからです。」

と記述しました。

さらに彼は、以下のように述べています。

「私達がリップル社で開発の一端を担ったXRP、そして、Interledgerを使用すれば、中央集権的な機関を必要とせず、1秒間に数兆単位での取引量を処理することができるのです。

もし私達が、このようなツールを使用し、既存の広告基盤でのインターネットを代替方法を提案できたらどうでしょうか。

私達は、既存の独占的なウェブ業界を発展させ、多様化、非中央集権化も実現する、大きな可能性を秘めていると考えています。」

CTOを辞めて新会社を設立し、ILPを活用した新ビジネスモデル実現を目指す

Thomas氏は、Interledgerを使用して、ウェブ業界により活気を持たせ、アプリや、コンテンツなど、全員の取り組みにおいて適切な報酬が還元される仕組みを作るため、リップル社のCTOを辞職し、Coilという新しい会社を作ることを決意しました。

さらに、リップル社の共同創業者及び、執行会長を務めるChris Larsen氏、そして、同社のエンジニアで、Interledgerの共同開発者でもあるEvan Schwartz氏という長期に渡り、この展望を理解し、支えてきたとされる2人をCoilの役員に迎えると記述されています。

そして、記事内では、リップル社からの強力な経済的、技術的支援も受けていることを示唆しています。

まだ具体的な日程は定まっていませんが、Coilの最初のサービスは、クリエイターの支援、有料化の緩和、広告も最小限に抑え、新たなコンテンツや、機能を実現する消費者への定額購読であると述べられています。

Coilは、プラットフォームを構築するのではなく、Interledgerを取り入れたWeb Monetizationをあらゆるウェブサイトへの支払いに使用する最初の企業になるとされています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧