SECとCFTCの連携呼びかけ
今春、米国の暗号資産(仮想通貨)の規制を巡るワーキンググループの策定を目指す法案を提出した米議員らは16日、SEC(証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)のトップらに書簡を提出。米国の仮想通貨規制における両機関の連携を改めて求めた。
書簡を提出したのは共和党所属のPatrick McHenry議員とGlenn Thompson議員。McHenry議員は21年3月、米国内の仮想通貨規制を明確化するための法案1602を提出。仮想通貨規制における見解の違いが浮き彫りとなっている両機関とブロックチェーン企業などが連携するワーキンググループの策定を求める内容だった。
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McHenry議員は先週11日にもSECのGary Gensler委員長の規制強化を示唆する声明を批判していたが、今回改めてSECとCFTCの連携を呼びかける書簡をGensler長官と次期CFTC委員長に任命される可能性が高いRostin Behnam暫定委員長に提出した。
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書簡の内容
書簡では、Gensler委員長が先日Elizabeth Warren議員に提出したロードマップへの長期的な懸念を表明。仮想通貨の適切な規制はイノベーションと雇用創出の機会を制限するのではなく、規制当局と業界参加者の活発な議論を促進すべきものと指摘した。
議員らは、今春提出した法案1602には、SECとCFTC、並びに市場参加者や調査機関、業界団体などが参加するが、既存の法規制でもSECとCFTC間の連携を阻むルールはないと指摘。ワーキンググループの結成により、SECとCFTCがどのように権限を駆使して連携していくかを探り、業界との透明性のある連携を促進することができるとメリットを説明した。
また、米国の規制当局と議会は連携して、イノベーションを守り、仮想通貨市場が米国で栄える規制を整えるよう、バランスのある規制を策定すべきと要求。Gensler委員長とBehnam暫定委員長らに、SECとCFTCがどのように連携していくかを説明するよう求めている。
さらに、議員らは新たな法案を進める前に、SECとCFTCらは既存の仮想通貨規制と新たな枠組みが米国の経済競争力に与える影響を入念に議論すべきだとしている。
Behnam暫定委員長はこれまで暫定的に委員長としての役割を果たしていたが、先週13日にはバイデン大統領がRostin BehnamをCFTC委員長に任命する予定であることが匿名筋で判明していた。(ブルームバーグ報道)
Benham氏は2018年、国連で開催されたBlockchain for Impact Global Summit(BFIサミット)にてブロックチェーンをはじめとする仮想通貨市場について言及し、前向きな姿勢を示したことがある。
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