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米で仮想通貨規制を明確化へ、SECらによるワーキンググループ設立を求める法案提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECとCFTCの合同ワーキンググループを求める

米国の議員が、暗号資産(仮想通貨)を含むデジタル資産について規制の明確化を目的とする法案を提出した。

Patrick McHenry議員(共和党)とStephen Lynch議員(民主党)らによる超党派の法案で、米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)が連携して、デジタル資産に関する一貫した規制ガイダンスを提供するよう指示する内容だ。

法案によると、SECとCFTCは共同でワーキンググループを設立、規制枠組みをまとめて1年以内に報告することになる。

メンバーには、「デジタル資産を含む商品を提供するフィンテック企業」「SECやCFTCに規制された金融企業」「デジタル資産利用についての学術的研究などを行う組織」「デジタル資産を利用した商品やサービスを提供する中小企業」「投資家保護団体」などから代表者を含めるよう規定。

このワーキンググループが作成する報告書の内容の一部として、次のようなものを挙げた。

  • 米国の規制枠組みにおける明確性の欠如が、デジタル資産の市場に与える影響
  • 関連する国内の法的体制が、米国の競争力に与える影響
  • デジタル資産市場の創設、維持、改善のための勧告(市場の公正性、効率性、透明性、アクセス可能性などの改善も含む)
  • カストディ、秘密鍵管理、サイバーセキュリティ、およびデジタル資産仲介業者の事業継続性に関する基準の勧告

また、詐欺や市場操作の抑制、投資家保護などにおけるベストプラクティス(業界標準)について勧告することも含まれている。

「イノベーションの障壁を取り除く法案」

この法案の通称は「イノベーションの障壁を取り除く法案」とされている。内容からもSECとCFTCという二つの機関が包括的な規制枠組みを構築することにより、現在米国で問題となっている規制の不明確さを改善しようとするものであることが窺える。

SECは主に証券、CFTCはコモディティの規制を扱っていることから、この法案は、ある仮想通貨がどちらの管轄に当たるのか判断する際の基準を作成することに繋がるという意見もある。

仮想通貨支持派として知られるSECコミッショナーHester Peirce氏も、個人的見解であるとしつつ、現在の状況では基準が曖昧であり、ある資産について有価証券だとする判断は恣意的になってしまうと指摘。明確なガイドラインの必要性を繰り返し訴えてきた。

関連:SEC理事Hester Peirce氏、リップル訴訟後の初コメント──米国規制と有価証券問題について

今回の「イノベーションの障壁を取り除く法案」は当初8日に下院で検討される予定だったが、議会内の内紛により延期され、金融サービス委員会に送られた。

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