タイSEC、フォビのライセンス停止を要請
タイSEC(証券取引委員会)は先日、同国の財務大臣に暗号資産(仮想通貨)取引所Huobi Thailand(フォビ)の取引所ライセンスを停止するよう推奨した。
タイではDSDAQとして仮想通貨交換業を提供するフォビは今春、タイSECから規制基準に達していないと指摘を受けていた。
規制当局はフォビの管理・運営体制を改めるよう4月1日を期限に定めていたが、フォビ側は延長を要請。期限は8月31日までに延長されたものの、取引システムや資産管理システム、ITシステムなど事業の基盤となる部分の改善が必要となったため、フォビ側は修正することができなかった。
先週2日、タイSEC側はフォビ側の会議では期限を迎えた後も必要となる改善が加えられなかったと指摘。取引所ライセンスの全面停止は財務大臣の判断になるものの、SEC側は暫定的には12月2日までの3ヶ月以内に顧客資産を全て返却するよう命じている。
タイの仮想通貨規制
タイSECは6月、仮想通貨取引所のNFT(非代替性トークン)や取引所トークンの取引サービスを禁止する方針を策定。①ミームコイン、②ファントークン、③NFT、④取引所系トークンなど投機性の高い銘柄の取り扱いを制限することで、投資家保護を促す姿勢を見せていた。
また、各国の規制当局から取り締まり強化を受けているバイナンスも7月上旬、タイSECから警告を受けている。