仮想通貨部門『Jump Capital』も発足
米シカゴ発のVC(ベンチャーキャピタル)大手Jump Capitalは14日、新たな暗号資産(仮想通貨)ファンドで約380億円(3.5億ドル)を調達したことを発表した。
Jump Capitalは2012年に設立されたVCで主にフィンテックやエンタープライズソフトウェアの分野に投資。仮想通貨・ブロックチェーン分野では、これまでBitGoや0x、BlockFiなど複数の仮想通貨関連企業に出資し、最近ではDeFi LandやSaber Labsなどのソラナ(SOL)エコシステムのプロジェクトにも投資している。
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今回の発表で、Jump Capitalは「新しいファンドは、仮想通貨エコシステムによりファーカスすることになる」と説明。DeFi(分散型金融)やゲーミング(PlayFi)、Web3を例に挙げている。
また、新規ファンドのほか、Jump Capitalの姉妹企業Jump Tradingは新たな仮想通貨部門『Jump Capital』を設立したことを発表した。
Jump Tradingは高頻度取引などの手法を運用する自己勘定取引会社で、仮想通貨のマーケットメイカーとしても活躍する。
8月に、Jump Tradingはベルリン発のブロックチェーンエンジニアリング企業Certus Oneを買収し、仮想通貨事業を拡大する動きを見せた。Certus Oneはイーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)間のブリッジ『Wormhole』のコアデベロッパーでもあった。
新設のJump Capitalは主にブロックチェーンシステムや仮想通貨取引、マーケットメイキングといった分野におけるソフトウェアインフラの開発を専門とするという。