はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインのサイドチェーン上でSTO、独規制当局が承認

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Liquid Network上でのSTOを認可

欧州のデジタル資産マーケットプレイスSTOKRは17日、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)が、ビデオゲーム企業Exordium社のEXOeuトークンについて、セキュリティートークンオファリング(STO)を承認したことを発表した。

BaFinは、イーサリアム(ETH)ネットワーク上でのSTOは以前にも承認していたが、ビットコイン(BTC)のサイドチェーン上でのSTOを認可するのは初の事例となる。

STOとは

STO(Security Token Offering)の略称、株や社債など有価証券機能を付与したトークンをブロックチェーン上で発行すること。そもそも有価証券とは「法律上における一定の財産権利や義務に関する記載がされた証書」を指しており、その種類は株式や債券以外にも為替手形や小切手、不動産など様々である。STOはこうした株式や債券などの上場取引、さらにはクラウドファンディングに次ぐ新たな資金調達手法として、投資機会を探る投資家の双方から期待されている。

▶️仮想通貨用語集

EXOeuトークンは、ビットコインのサイドチェーンであるLiquid Network上で発行されている。Liquid Networkは、ビットコインのメインチェーンよりも高速で機密性(プライバシー)の高い取引を行うために設計されたもので、デジタル証券の発行や譲渡にも最適とされている。

EXOeuトークンとは

多人数同時参加型オンラインゲーム「Infinite Fleet」で知られるExordium社は、1月からSTOKR上でSTOを開催し、これまでに730万ドル(約8億円)以上を調達してきた。

ドイツからはこれまで参加できなかったが、今回の承認により、ドイツの個人投資家も、最低投資額100ドル(約11,000円)から、STOKRプラットフォームを通してEXOeuトークンを購入できるようになった。

なお、EXOeuトークンは仮想通貨ではなく、法的に「譲渡可能証券」とみなされている。ブロックチェーン上で、所有権の証明が記録され、発行、取引される金融商品という形だ。

Exordium Limitedまたはその関連会社が発行するEXOeuトークンは、Exordium社の利益からコストを差し引いた額の20%を受け取る権利を持ち主に与える。

ビットコインサイドチェーンの可能性

STOKRの共同設立者であるTobias Seidl氏は、次のようにコメントした。

Exordium社のSTOをドイツが承認したことは、国境を超えたブロックチェーンベースの証券発行について、新しい時代の始まりを告げるものだ。

私達は、ビットコインが、ブロックチェーン上に構築される将来の資本市場の基礎になると考えている。

また、Infinite Fleetの開発者であるSamson Mow氏(BlockstreamのCSO)も、ビットコインのサイドチェーンであるLiquid Networkの可能性について次のように言及した。

ドイツの規制当局が、法的に規制されたセキュリティトークンを提供する上でのLiquid Networkの可能性を認めてくれて嬉しい。今後もLiquid Networkがデジタル証券を支えていくのが楽しみだ。

Liquid Networkを開発したのは、ブロックチェーン技術企業Blockstream社だ。

サイドチェーンとは

メインチェーンの課題点である処理遅延などを解決するために考案された、補助的な役割を持つブロックチェーン。

▶️仮想通貨用語集

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/21 水曜日
15:19
バイナンス、3種類の現物取引ペアを停止へ 5月23日実施
バイナンス(国際版)が2025年5月23日に3種類の現物取引ペア(ACA/BTC、MASK/BNB、TRU/BTC)の取扱いを中止すると発表。トークン自体の上場廃止ではなく、別の取引ペアでの売買は継続可能だ。
14:41
NAC保有でNOT A HOTEL宿泊権がもらえる「THE DOOR」 6月リリースへ
NOT A HOTEL DAO株式会社が新サービス「THE DOOR」を2025年6月に開始。NAC保有者は毎月抽選で高級別荘の宿泊権を獲得可能。Web3技術と実物資産を融合した新たな宿泊体験を提供。
13:40
イーサリアムDEXトレーダー70%超急増、Uniswapが市場独占するも特許訴訟に
イーサリアムのDEX取引が活性化し、アクティブユーザー数が73%増の64,000人に到達した。イーサリアムの取引市場シェア86%を占めるUniswapが3兆ドルの累計取引量を達成する一方で、Bancorによる特許侵害訴訟に直面している。
12:30
ビットコイン10万ドル台で再注目、投資魅力が金に接近か=アナリスト
ビットコイン価格が10万ドルを突破し、金価格が調整する中、投資資金の流れに変化が。フィデリティやゴールドマン・サックスなど大手金融機関の分析から、金とビットコインの関係性と今後の見通しを解説。
11:35
「NFTの多くは有価証券ではない」米SECパース委員が見解
米SEC委員のパース氏がNFTの証券性を否定する見解を示した。クリエイターロイヤリティを伴うNFTも証券に該当せず、ミームコインや多くの仮想通貨も除外対象と意見している。
11:00
アバランチ、140億円規模の新ブロックチェーン環境「Fusion」リリース
仮想通貨アバランチが1億ドル規模の新エコシステム「Fusion」を発表した。モジュール型の2層アーキテクチャで、成果主導型の実用的ブロックチェーンネットワーク構築を可能にする。
10:35
元大統領候補のStrive社、75000BTC取得計画 Mt.Gox債権から
元大統領候補のラマスワミ氏の資産運用会社Striveが、破産した仮想通貨取引所Mt.Goxの7万5000ビットコイン債権を割引価格で取得する計画を発表。10月までの債権者返済に先立ち株主承認を目指す。
10:25
ジャスティン・サン、トランプ米大統領との晩餐会参加へ
仮想通貨トロンの創設者ジャスティン・サン氏は、トランプ米大統領との晩餐会に参加することを公表。晩餐会参加希望者の中で、トランプコインの最大保有者だと説明した。
09:30
株価50%急騰、米上場DigiAsia 純利益の半分をビットコイン購入へ
ナスダック上場フィンテック企業DigiAsia Corpが純利益の最大50%をビットコイン購入に充当する戦略を発表。最大1億ドルを調達しBTC準備金を確立、長期保有と収益創出を目指す。
08:35
ビットコイン、過熱なき上昇か オンチェーン分析が裏付ける=アナリスト
Avocado_onchainとSwissblockの最新分析によれば、ビットコインの現在の反発上昇は過去と異なり過熱することなく進行中。ビットコインファンダメンタルインデックスも弱気ダイバージェンスの兆候なく、オンチェーン指標が市場の健全性を示しているようだ。
08:00
イーサリアム過熱状態、2500ドルで調整局面入りか アナリスト分析
Cryptoquantの登録アナリストがイーサリアムが2500ドル付近で過熱状態と指摘。一方でバイナンスからのアルトコイン流出は蓄積の兆候に。
07:25
ロビンフッド、米SECにRWAトークン化の規制案提出
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、RWAトークン化の規制に関する提案書を米SECに提出。将来的に、トークン化したRWAの取引所を運営する計画があるようだ。
07:10
XRP・ドージコインETFの判断延期継続 米SEC、承認は早くても夏ごろか
米証券取引委員会がXRPとドージコインのETF申請について判断を延期し、パブリックコメントを募集。BitwiseのイーサリアムETFステーキング機能審査も先送りに。
06:55
トランプ退任前にビットコイン価格5倍上昇を予測=大手銀アナリスト
大手銀アナリストは政府機関がマイクロストラテジー株を通じてビットコイン保有を増加させていると指摘。この傾向がトランプ大統領退任前のビットコイン50万ドル予測を裏付けると主張。
06:05
ビットコイン保有量でサトシに迫る世界2位 ブラックロックETF
ブラックロックがビットコイン保有量でサトシ・ナカモトに次ぐ世界第2位に浮上。米国ビットコインETFの急速な資産集積でバイナンスを上回り、テキサス州でもビットコイン準備金法案が進展中。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧