仮想通貨ファンドに需要オーバー
米暗号資産(仮想通貨)投資企業Arcaは5日、新規ベンチャーファンドをクローズし、33億円調達したことを発表した。
このベンチャーファンドは「Endeavor」といい、NFTやブロックチェーンゲーム、Web3.0の関連企業に投資するものだ。米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digitalが主導しておりわずか1週間で調達の目標額に達して、募集額以上に申し込まれたという。
Web 3.0とは
ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
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Arcaは機関投資家が投資できる仮想通貨関連ファンドを提供しており、560億円に相当する資産を運用。8月に業界初のアクティブ・インカム(配当収入)イールドファンド「Arca Digital Yield Fund」をローンチし、現在主要ヘッジファンドの「Digital Assets Fund」とともに運用している。
現在、米国ではより大型の新規仮想通貨・ブロックチェーンファンドの資金調達事例が増えつつある。例えば、9月に、大手Jump Capitalが新たなファンドで約380億円を調達し、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)は初のブロックチェーンのベンチャーファンドで22億円を目標額として調達を行なっている。