はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

韓国、仮想通貨取引への課税を2022年から実施か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引への課税を来年開始か

韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官は6日、暗号資産(仮想通貨)取引への課税制度を2022年から施行する予定を表明した。The Korea Timesが報道した。

企画財政部(日本の財務省に相当)は以前から、仮想通貨取引で1年間に250万ウォン(約23万円)以上の利益を得た者に20%の税金を課すことを計画していた。当初は10月1日から施行予定だったが、業界から税務報告のためのインフラが整っていないとの声も挙がったため、3か月延期していた経緯がある。

韓国の国会では来月2日まで、政府機関に対する監査が行われている。経済財政部の国会監査の場で、長官は「施行がさらに延期されることは、政策に対する国民の信頼を失い、法制度の安定性を損なうことにつながる」と述べた。

実名のアカウントや、仮想通貨取引所が監視するユーザーデータに裏付けられた課税インフラがすでに確立されており、税務報告の準備も整っていると主張した。

韓国では、仮想通貨取引所が、銀行と提携してユーザーの実名口座を開設するなどの体制を整えた上で、当局にライセンス登録することが求められている。

この新たな法改正により、ライセンスを取得できない多くの取引所が事業の一時停止、あるいは廃業に追い込まれる見込みだと報じられた。

関連韓国、仮想通貨取引所の半数以上が停止か廃業に=報道

NFTは課税対象外

一方で、NFT(非代替性トークン)については、まだ韓国で「仮想資産」として分類されていないため課税対象とはならない見込みである。

ただ、金融監督院の鄭恩甫(チョン・ウンボ)院長は7日、国会監査の場でNFTの規制計画について言及した。金融監督院は、金融情報分析院(FIU)やその他の行政機関とも協議して、規制の抜け道を塞ぐために動くと述べている。このため、協議結果によっては、将来的にNFTについても規制や課税の対象になる可能性がありそうだ。

NFT(非代替性トークン)とは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

関連大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

トークン上場基準やユーザー補償も議題に

国会監査では、仮想通貨に対する課税の他に、取引所へのトークン上場についても議題に上った。金融委員会(FSC)の高承範(コ・スンボム)委員長が、「仮想通貨の上場実施・上場廃止の基準強化を検討する」と話した格好だ。

背景としては、大手取引所Upbitで298銘柄のコインが上場していたが、これまでに、そのうち約半分の145銘柄が上場廃止になっていることが指摘されたことがある。監査の席で、Upbitは「アルトコインの無謀な取引」を提供して、巨額の上場手数料や取引手数料を得ていたのではないかとの声が挙がっていた。

その他に委員長は、ボイスフィッシング(電話などにより被害者を誘導するフィッシング詐欺)の被害者が被った損害を、仮想通貨取引所が補償するよう要求することも検討すると述べた。

現在、こうした不正行為による損害の回復に責任を負うのは、銀行などの金融機関のみとなっている。もし要求が実現すれば、こうした責任対象となる金融サービス企業の定義を拡大し、仮想通貨企業も含める可能性がある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧