「エルサルバドルの動きを追随しない」
メキシコのAndres Manuel Lopez Obrador大統領は仮想通貨ビットコイン(BTC)を国の法定通貨として採用しない立場を表明した。
9月にエルサルバドルでビットコインが正式に法定通貨になり、ブラジルやパナマ、パラグアイでもビットコインの法定通貨化の可能性が推測されていたが、現時点ではエルサルバドル以外の中南米国はそのような方針や意欲を否定しているという背景がある。(詳しくは下記記事を参照)
Obrador大統領は15日の記者会見で、ビットコイン採用の質問に対し、「我々はビットコインを採用しない方針だ」、「国の金融管理において、多くの変化をもたらさない方がいいという方針を保持したい」と答えたという。
また、「ビットコインフレンドリーな政策に寄せるよりも、仮想通貨による脱税行為を防ぐことを急務としている」と説明した。
一方、議員の中にはビットコイン採用を支持する者もいるようだ。Indira Kempis議員は最近、エルサルバドルのビットコイン国策を称賛し、デジタル発展などの課題を解決するために、メキシコ政府も類似したアプローチを取るべきだと提唱している。
メキシコでは銀行が仮想通貨を取り扱うことは中央銀行によって禁止されているが、同国最大の証券取引所「メキシコ証券取引所(BMV)」は現在、仮想通貨先物などの関連商品の取扱いを検討している。
また、メキシコやパナマ、パラグアイ、ブラジルなどの中南米国は現在、仮想通貨決済などの利用における法整備を整えようとしている。