SECの行動が不当と主張
Terraブロックチェーンを開発する韓国のTerraform Labsは22日、ニューヨークで米SEC(証券取引委員会)に対して、訴訟を起こした。
訴状によると、Terraform Labsは9月21日にニューヨークで開催された大型カンファレンス「Mainnet 2021」で、SECの職員が参加者に法廷への召喚状を渡したことが、米憲法修正第14条の「デュー・プロセス」に反したと主張している。
当時どの関係者が召喚状を渡されたかは不明だったが、それがTerraform LabsのDo Kwon CEOであることが今回の書類で明らかになった。召喚状はTerra傘下プロジェクトMirror Protocolを対象としたものだ。また、訴状で、「SECの弁護士は9月15日に、当局の執行部門がMirror Protocolにリーガルアクションを取る可能性があり、協力すれば金融制裁が緩和されるメリットがあることをTerraform Labsに伝えた」という内容も記述されている。
Mirror Protocolは株トークンといった合成資産を生成するプロジェクトで、米国で有価証券の違反を懸念されているようだ。
なお、Kwon氏は5月にもSECから、当局に証言を提供するというメールを受けたと説明した。
同社が開発したステーブルコインプロジェクト「Terra.money」はドルやウォンなどの法定通貨の価値にペッグするステーブルコイン(UST等)を発行している。