分散型暗号化メッセージングアプリのSecretum
Secretumは暗号化と分散化による高い秘匿性とセキュリティを特徴とした、ブロックチェーン基盤のメッセージングアプリとなっている。
秘匿性の高いメッセージングアプリは需要が高く、ネットユーザーの間で普及しているサービスとしては、ロシア発のテレグラムなどが挙げられる。
一方で、ユーザー情報の流出はメッセージングアプリの課題となっており、テレグラムも2020年8月に数百万人のユーザーデータが流出した。
全ての暗号資産ウォレットユーザーのためのエコシステムを構築するというビジョンを掲げるSecretumは、ブロックチェーン技術を利用することで、秘匿性の高いメッセージングアプリを提供する。
アドレスだけで利用が可能
Secretumは、イーサリアムとソラナブロックチェーンを基盤としている。
最大の特徴の一つが、ウォレットのアドレスのみで利用することが可能な点だ。通常、メッセージングアプリを利用するのに必要な氏名やID、電話番号等を排したことで、ユーザーのプライバシーを確保している。
同様に、クラウドストレージやユーザーに対するモデレーションもなく、ユーザー間の通信は全て暗号化されている。
メッセージの履歴やファイルはSecretumネットワーク上の匿名のノードに置かれ、ノード数の拡大と共にセキュリティも向上する見込みだ。
また、Secretumはメッセージングのみならず、暗号資産を取引できる機能を提供する。独自のP2P機能を介し、全てのNFTを含むすべての暗号資産をユーザー同士で取引できるという。
暗号資産取引は、ソラナブロックチェーンの強みである低ガス代、迅速な取引スピードなどを活かしているといい、P2Pによる快適な取引環境を提供する。