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モルガン・スタンレー、3Qに264万口のGBTC買い増し

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

264万口買い増し

米金融大手モルガン・スタンレーは24日、ポートフォリオの保有額に関する書類を米SEC(証券取引委員会)に提出。9月末時点に開示された情報から、グレースケール社のビットコイン投資信託(GBTC)の保有量が大幅に増加したことがわかった。

書類によると、モルガン・スタンレーが運用する2つのファンドがGBTCを運用しており、9月末付けで「Morgan Stanley Insight Fund」というファンドが1,520,549口、「Morgan Stanley Institutional Fund」は5,105,832口のGBTCを保有し、全体では6月末に報告された保有数より264万口以上増加。GBTCの現価格としては約140億円相当の増加となる。

ビットコイン投資信託(GBTC)とは

米グレースケールが提供する適格投資家向けの金融商品。証券口座からビットコインに関連した取引ができる優位性を持つ。ビットコインか米ドルをGBTCに預け入れることで受益証券を受け取ることができる。ロックアップ期間は半年で、その後セカンダリーマーケットで売却も可能。

▶️仮想通貨用語集

モルガン・スタンレーは4月頃からファンドを通してGBTCへの投資を開始した。他にも、主に欧州領域の新興企業に投資する「Europe Opportunity Fund」というファンドもGBTCを運用していたが、現時点GBTC保有数の変化は明らかではない。

モルガン・スタンレーは米国で他の大手金融よりも早く仮想通貨関連の投資商品をクライアントに提供し始めた企業だ。GBTC運用のほか、9月には仮想通貨のリサーチ部門を新たにローンチし、仮想通貨がエクイティや年金債券などの金融商品に与えうる影響を調査している。

同社のJames Gorman CEOは10月のアナリスト共同コールで仮想通貨について、「この業界は一時的な流行ではなく、消えていくことはないと思う」、「ビットコインが今後達する価格についてはわからないが、仮想通貨を支えるブロックチェーンは現実的なもので、強力な技術だ」と評価した。

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