はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブテリン氏が新たな改善案、イーサリアムのGas代削減にフォーカス

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロールアップのコスト削減で対応

イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は25日、高騰するイーサリアムのガス代(ネットワーク手数料)を引き下げる短期的な対応策として、L2ソリューションであるロールアップのコスト削減案「EIP-4488」を発表した。

ロールアップは、データをオフチェーンで処理するイーサリアムのスケーリングソリューション(主にZKロールアップとOptimisticロールアップがある)。EIP-4488は、トランザクション・コールデータのガス代削減と、1ブロック内のトランザクション・コールデータの総量に制限を設ける提案となっている。

コールデータの容量を理論上最大のスロットあたり約1メガバイトまで増やすことで、ロールアップのコストを1/5程度削減できると見込んでいるという。

レイヤー2とは

レイヤー2とは、「2層目」のブロックチェーンのこと。取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上が期待できる。

▶️仮想通貨用語集

レイヤー1とレイヤー2のコスト差

イーサリアムのベースレイヤー(L1、メインチェーン) とセカンドレイヤー(L2)の手数料の差は歴然としている。

イーサリアムの送金手数料の比較サイトl2fees.infoで、さまざまなチェーンの手数料を確認できるが、OptimisticロールアップではL1の1/3~1/8、ZKロールアップでは1/40~1/100の手数料が提示されている。

セキュリティとの兼ね合い

コールデータの総量に制限を設けないというオプションもあるが、ネットワークのセキュリティ上の問題が生じるとブテリン氏は指摘。現在の平均的ブロックサイズは60~90キロバイトだが、コールデータのガス代を16から3に減らすと、最大ブロックサイズは10メガバイトになってしまうという。

同氏は数年前に500キロバイトのブロックサイズのテストが行われたが、ブートストラップノードがダウンしたという事例に言及。10メガバイトレベルになると、イーサリアムのP2Pネットワークレイヤーに多大な負担を強いることに繋がり、「ネットワークを破壊する危険性」があると警鐘を鳴らしている。

ブテリン氏は1.5メガバイトであれば、ほとんどのセキュリテイリスクを防ぎつつ、コスト削減のためには十分な効果が得られるだろうと主張している。

アップグレードの必要性

ブテリン氏の提案が承認された場合、ネットワークは定期的なアップグレードが必要になるという。しかし、ユーザーへの影響はなく、マイナーにとってもコールデータの総量が最大値に達した際に、新規のトランザクションが追加できなくなるというルール以外には、特に大きな変更もないと同氏は説明した。

一方、イーサリアムコミュニティでは、ソフトリミットの導入やブロックサイズ全体への制限など、他の選択肢についても検討しているようだ。

関連:イーサリアムL2「ZKロールアップ」開発のStarkWare、57億円調達

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/16 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧