30億円の調達ラウンドを主導
IT大手の米マイクロソフトは10日、NFT関連企業Palm NFT Studioに出資したことがわかった。
投資を行なったのは、マイクロソフトのベンチャーファンド「M12」。M12はPalm NFT Studioの30億円の資金調達ラウンド(シリーズB)を主導し、Warner Bros.、Griffin Gaming Partners、RRE、Third Kind Venture Capital、Sfermion、the LAO(投資DAO)、SK Inc.も参加した。
Palm NFT Studioは今年ローンチされたNFTクリエイターや企業を支援するプロジェクトだ。イーサリアム基盤のNFT専用のサイドチェーン「Palm Network」を運用している。大手イーサリアム技術企業ConsenSysの共同創設者Joseph Lubin氏などがPalm NFT Studioのローンチに関わっている。
Palm NFT Studioはこれまで、「Space Jam 2」を含む複数の人気NFTドロップ(発行と販売)を実施してきた。また、9月に、コミックスイベント「DC FanDome 2021」では80万枚のNFTを無料配布した事例もある。
マイクロソフトの「M12」のマネージングディレクターMatt Goldstein氏はCoinDeskの取材で、「我々はアーリーステージのB2B企業にフォーカスしている」、「Palmがさまざまなメディアとアートブランドに繋がっていることから、これらの関係性はマイクロソフトとの相性がいいと考えている」とコメントした。
また、Palm NFT StudioのDaniel Heyman CEOはThe Blockの取材で、マイクロソフトのこれまでのイーサリアムプロジェクトとの関わりを事例に挙げて「今回の調達は金銭以上のメリットがある。特にマイクロソフトという良いパートナーと手を組めるとは想像もしなかった」と話した。
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Palm NFT Studioは新たな資金をもって、サードパーティアーティストやブランドにPalm Networkの採用を拡大し、より多くの戦略提携を組んでいくとしている。