CoinPostで今最も読まれています

米マイクロソフト幹部、ゲームへのNFT導入に慎重姿勢

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFT導入に慎重姿勢

米IT大手マイクロソフトのゲーム部門のトップPhil Spencer氏は、NFT(非代替性トークン)を同社のゲームに導入することに対して慎重な姿勢を示した。

全てのNFTゲームがそうであるとは言わないが、現在の傾向は「搾取的」であると説明。エンターテインメントというよりは利益優先の傾向が見られるということを指摘している。Spencer氏に取材を行なって今回の内容を報じた『Axios』は誤解や詐欺などの問題が発生しないか懸念があると報じた。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。

ゲームのアイテムなどで利用が大きく広がっているが、ブロックチェーンによってはNFT発行の際にマイニングが必要になり、大量の電力消費を伴うことがあるため、環境への影響が問題視されている。

▶️仮想通貨用語集

関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説

マイクロソフトは今月、メタバース(仮想空間)に関する戦略を発表。同社のSatya Nadella最高経営責任者(CEO)もブルームバーグTVの取材で、ゲームコンソール「Xbox」におけるゲーム型メタバースの開発にも注力すると明かした。

ゲームにメタバース環境を導入することを示唆し、「HaloやMinecraftなどの2D世界のゲームを完全なる3Dにすることが課題だが、我々の計画にはある」と説明。事業方針から「Meta」に社名を変更した米フェイスブックが、メタバースでNFT領域への参入を示唆したことからも、マイクロソフトのゲームにもNFTが導入されるのではないかとの見方が上がっている。

関連マイクロソフトのメタバース戦略:ビデオ会議ソフトに複合現実(MR)プラットフォーム融合

今回NFT導入に慎重な姿勢を示したSpencer氏はXbox部門のトップでもある。上述したようにNFTゲームを全面的に否定しているわけではなく、現在はまだNFTを導入するには早い可能性があると見ているようだ。

最近では10月、オンラインゲームプラットフォーム「Steam」を運営する企業Valveが、NFTゲームの取り扱いを禁止することを発表。その後、29社のブロックチェーンゲーム開発企業が、禁止の撤回を求める嘆願書を公開した事例がある。

関連25以上のBCゲーム企業が嘆願書公開、SteamのNFTゲーム禁止めぐり

マイクロソフトの動向

今回はマイクロソフトの幹部が、ゲームにNFTを導入することに慎重な考えを持っていることが分かったが、同社がNFT自体に否定的な見方を示しているわけではない。

今年4月にはEnjin(エンジン)が、高速処理を特徴としたガス代不要のNFT特化型ブロックチェーン「JumpNet」をローンチ。ローンチ直後からマイクロソフトや仮想通貨取引所バイナンスなどを含む50以上の企業が利用を開始していることが分かった。

マイクロソフトは、同社が開発を行うクラウドサービス「Azure」の開発者向け報酬プログラム「Azure Heroes」にて、NFT技術およびJumpNetを活用しているという。

関連Enjin(エンジン)のガス代無料NFT特化チェーン、マイクロソフトやバイナンスなど50以上の企業が活用

また今月には、ブロックチェーン技術インフラを提供するGincoが、LINEや日本マイクロソフト、「Microsoft Azure」パートナー各社と提携して、小売業界のNFT活用を支援するプロジェクトを実施することを発表。

LINEのAPI、マイクロソフトのクラウドサービス、GincoのNFTサービスを連携させて、小売業界におけるNFTの活用を支援していくとした。

関連Ginco、LINE、日本マイクロソフト 小売業界のNFT導入を支援へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧