はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マイクロソフトのメタバース戦略:ビデオ会議ソフトに複合現実(MR)プラットフォーム融合

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビデオ会議にメタバース環境を導入

米IT大手マイクロソフトは、オンラインで開催中(日本時間11月3日・4日)のITカンファレンス「Microsoft Ignite」にて、同社のビデオ会議ソフトTeamsと複合現実(MR)プラットフォーム「Microsoft Mesh」を融合させた「Mesh for Teams」のプレビュー版を2022年前半に公開すると発表した。

Mesh for Teams(以下MTと表記)では、Meshの提供する複合現実(MR)機能とTeamsの生産性ツール(ビデオ会議やファイル共有機能)を組み合わせ、異なる場所にいるメンバーが同一の仮想空間に参加し、インタラクティブな共同作業など共有型のホログラフィック体験を提供する。

複合現実(MR)の例としては、Microsoft HoloLensの利用で、自分のデスクや会議室などの空間に浮き出した近未来的な”ホログラム”映像を見て、視線やジェスチャ、音声コマンドで操作できるようになるという。

MTのビデオ会議では、自分自身が参加するかアバターを使用するか選択可能。MTではメタバース環境を推進するため、新たな3Dのアバターが追加されるが、VRを体験するためのヘッドセットなどは必要なく、スマートフォンやPCなどからもアクセスできるようなるという。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

臨場感の演出

Meshの主任プロダクトマネージャーであるKatie Kelly氏は、マイクロソフトがメタバースに取り組む姿勢の原点は、人間としての実際の体験だと言う。

誰かに話しかけたり、目を合わせたり、その行為に対する反応などの臨場感が重要になる。

MTではAIが参加者の声を解析してアニメ化されたアバターに反映するため、より一体感が感じられるようになるという。また3D会議の場合は、アバターに挙手させるなどのオプションも用意されているとのことだ。

Kelly氏は来年前半にも、没入型の仮想環境で同社の様々なツールが利用できることを目標にしていると言う。MTを使用することで、企業独自の仮想空間(メタバース)を構築することが可能になるようだ。

メタバース領域への投資

マイクロソフトは今年3月に、クラウド・コンピューティング・プラットフォーム「Azure」を駆使した新しいMRプラットフォームMicrosoft Meshを公開。同社は、長年取り組んできた人間の視線や手の動きの解析、AIモデルの作成、ホログラムの構築技術などを組み合わせ、ユーザーの動きに連動するアバターを生み出した。そのアバターは仮想現実(VR)の中で他のアバターと交流することができる。

将来的にはホログラム技術を使って、ユーザー自身を投影できるようにすることを目指しているようだ。

まさにSFの世界の実現が間近になってきているような感覚だが、マイクロソフト社は、ホログラフィックデバイスのHoloLensの開発や、ソーシャル仮想現実技術のAltspaceVR社の買収など、長年メタバース環境の実現に向けて、研究開発や商品化に取り組んできた経緯がある。

なお、Teamsの月間アクティブユーザー数は約2億5,000万人だと言われている。

一方、先月末、米大手SNS運営企業のフェイスブック社が「Meta」に改名し、メタバース事業への本格的な参入を発表した。9月末には、今後2年間で5000万ドル(55億円)相当の投資を実施する方針を表明していた。

 

関連:フェイスブックが「Meta」に改名、メタバース事業でNFT領域に参入か

Meta社はユーザー自身がデザインする仮想空間作成プラットフォームや、VRヘッドセットなど一般消費者向けの商品を開発しており、マイクロソフト社と競合する部分も多い。

巨大企業が相次いで大規模なメタバース関連事業を発表したことで、今後ますますこの領域が注目を集めることになりそうだ。

追記:Xboxでメタバース

マイクロソフトのSatya Nadella CEOはブルームバーグTVの取材で、ゲームコンソール『Xbox』におけるゲーム型メタバースの開発にも注力すると明かした。

ゲームにメタバース環境を導入することについては是非ご期待ください!

HaloやMinecraftなどの2D世界のゲームを完全なる3Dにすることが課題だが、我々の計画にはある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧