はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

2021年の仮想通貨市場データまとめ、今年の大型イベントも掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2021年総括

2021年の暗号資産(仮想通貨)市場:ビットコイン(BTC)価格は年間騰落率+60%を記録。

出典:Tradingview

一方、時価総額2位のイーサリアム(ETH)は年間騰落率+398%とビットコインを上回った。

出典:Tradingview

時価総額TOP20の変遷

仮想通貨市場は年末年始にかけて材料不足などで下落を観測。上位銘柄の週間騰落率は大型発表が相次いだアルゴランド(ALGO)以外は軒並み下落していた。

出典:CoinMarketCap

20年末時点と比べると、XRP(リップル)が3位から8位に後退。バイナンスコイン(BNB)が3位へと浮上。

また、前年は50位圏外だったソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)、テラ(LUNA)などが上位銘柄へと頭角を表した。

過去5年間の上位銘柄の推移はこちらから: 仮想通貨の時価総額TOP20、2017〜2021年騰落率は

仮想通貨デリバティブ市場

また、主要銘柄のデリバティブ市場の動向は以下の通り。

先物市場

ビットコインの先物市場におけるOI(未決済建玉)は2021年で倍増。年初時点の95億ドル(1.1兆円)から184億ドル(2.1兆円)まで増加した。

出典:The Block

OIとは

未決済建玉(Open Interest)の略称。先物契約などの未決済のポジションを指す。OIの増加は、より多くの資金が市場に流入し、投資家が近いうちに価格が動くと予想していることを示している。

▶️仮想通貨用語集

イーサリアムの先物市場OIは2021年で21億ドル(2,400億円)から103億ドル(1.2兆円)まで拡大した。

オプション市場

ビットコインのオプション市場におけるOIも年初時点の66億ドル(7,700億円)から120億ドル(1.4兆円)と約2倍に拡大した。

一方、イーサリアムのオプション市場OIは8.8億ドル(1,000億円)から77億ドル(8,900億円)と9倍近く増加している。

ビットコイン

ビットコイン関連の重要データ動向は以下の通り。

BTCドミナンス

2021年初頭には70%でスタートした仮想通貨市場におけるビットコインのドミナンス(市場占有率)は5月中旬には一時40%目前まで低下。その後は50%と40%のレンジを行き来し、3日には再び40%を下回った。

出典:CoinMarketCap

ドミナンスとは

別名、市場占有率。市場全体の時価総額に対して特定の銘柄が占める割合を示す。

▶️仮想通貨用語集

ハッシュレート

ビットコインの採掘速度は5月以降、急落。中国政府の仮想通貨禁止令が大きな打撃となったが、夏場以降は回復傾向を見せた。

出典:BitInfoCharts

また、これまではビットコイン・マイニングの一大拠点だった中国での仮想通貨採掘が禁止されたことで、中国マイナーは米国やカザフスタンへの移動を余儀なくされた。結果的には、7月以降は米国が採掘シェアで1位に登り出た。

ビットコイン、採掘シェアは米国1位に=英ケンブリッジ大学の最新データ

ハッシュレートとは

仮想通貨のマイニングにおける採掘速度のこと。単位は「hash/s」で、1秒間に行う演算回数(計算能力)を示す。ハッシュレートの高さは51%攻撃などを防ぐため、計算能力の向上はネットワークの堅牢性につながる。

▶️仮想通貨用語集

その後、年初にはハッシュレートの過去最高値を更新。一時203EH/sまで上昇した。

関連: ビットコイン採掘速度最高値も売り圧力目立つ、スクエニがNFTゲームや独自トークンに言及

採掘難易度

ビットコイン・ネットワークの難易度(ディフィカルティ)も5月以降減少。しかしその後は徐々に右肩上がりの動きを見せ、9度連続のプラス調整を記録した。

出典:BitInfoCharts

ディフィカルティとは

ビットコインのマイニングにおけるブロック生成の「採掘難易度」のこと。ブロック生成時間が10分程度に収まるよう、約2週間に一度((2016ブロック毎)難易度調整が行われる。

▶️仮想通貨用語集

なお、ワイジェイFX株式会社の研究では、ビットコインの採掘難易度の上昇がBTC価格の上昇につながるという結果も出ている。

関連:マイニングにおけるDifficulty(採掘難易度)とは|ハッシュレートとの相関性について解説

イーサリアム

イーサリアム関連の重要データ動向は以下の通り。

ETH2.0ステーキング量

イーサリアムのステーキング量は876万ETHまで増加。前週比では+4万ETH、年初来では+650万ETH増加した。

出典:CryptoQuant

バーン量

イーサリアム・ネットワークは8月上旬に大型アップグレード「ロンドン」を完了。これを機に実装したEIP-1559の下、バーン・メカニズムが導入された。

21年12月末時点では、イーサリアムのバーン量は130万ETHに達した。(参照:Watchtheburn

バーン(焼却)とは

株式の「自社株買い」に近い形で仮想通貨の供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻す。買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。

▶️仮想通貨用語集

NFT

12月におけるNFTマーケットプレイスの月間取引量は5ヶ月ぶりに前月比でのプラスを記録。3,200億円(28.3億ドル)の出来高をマークした。

また、これまで市場の9割を占めていたOpenSeaのマーケットシェアは、8割まで低下。Magic Edenが17%まで頭角を表してきた。

Magic Edenはソラナ(SOL)ベースのNFTプラットフォーム。21年9月に設立され、コインベースベンチャーズやアラメダ・ベンチャーズから出資を受けている。

DeFi

DeFiプロトコルのTVLは昨年12月31日時点で2,430億ドル(28兆円)を記録。年初時点の180億ドル(2兆円)からは約14倍拡大した。

出典:DeFiLlama

TVLとは

「Total Value Locked」の略称。DeFiプロトコルのスマートコントラクト上で運用されている仮想通貨の量を指す。

▶️仮想通貨用語集

2022年の重要イベントの予定まとめ

  • ビットコイン2022(4月6日〜9日)
  • コンセンサス2022(6月9日〜12日)
  • 「The Merge」ETH2.0への移行(予定) 2022上半期
  • ヨーロッパ最大のEthereumイベント「EthCC」開催(7月19日〜22日)

前回の週次レポートはこちら:データからみる前週末の大幅下落、イーサリアムの取引所残高は減少続く

重要ファンダ情報などのクリプト指標カレンダーは、CoinPostアプリ(iOS)、TAOTAOアプリ(iOS/Android版)で好評配信中。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/18 土曜日
13:30
米ワイオミング州とマサチューセッツ州、ビットコイン準備金法案を提出
米国ワイオミング州とマサチューセッツ州で、戦略的準備金としてビットコイン投資を認める法案が提出された。
12:50
トランプ次期大統領が公式ミームコイン「TRUMP」発行、価格は20倍暴騰
トランプ米次期大統領が日本時間18日、ソラナチェーン上で自身の名を冠したミームコイン「TRUMP」を公式に発行したことが判明した。
11:10
企業発のソラナモバイルステーキングアプリ、カナダ上場企業Sol Strategiesが立ち上げ
カナダの上場企業でSolanaインフラ投資・持株会社のSol Strategiesは仮想通貨ソラナのモバイルステーキングアプリケーションの立ち上げを発表した。
09:30
米上院議員、DeFiの税務報告義務に反対決議案を提出へ
米国のクルーズ上院議員が、米国税庁によるDeFiへのユーザー情報収集義務付けに対して反対決議案を提出することを計画している。
07:30
イーサリアムの「Pectra」、実施目標時期は3月に
仮想通貨イーサリアムの開発者らは、アップグレード「ペクトラ」のメインネットでの実施目標時期を2025年3月にすると定めた。2月にテストネットでアップグレードを試す。
07:00
トランプのビットコイン戦略準備金実現の可能性、予測市場で60%到達
米国の予測市場で、トランプ次期大統領が就任後にビットコイン戦略準備金を設立する可能性が高まっている。
06:25
ビットコインブロックチェーンにトランプ次期大統領の肖像を刻印、マイニング大手MARA
米ナスダック上場のビットコインマイニング企業MARA Holdingsは、第47代アメリカ合衆国大統領となるドナルド・トランプ氏の肖像をビットコインブロックチェーンに刻印した。
01/17 金曜日
19:18
米最大手取引所コインベースの日間取引高、XRPがビットコインを上回る 全体シェアの28%に
米最大手取引所コインベースでXRP/USDペアの取引量が約17.7億ドルとなり、ビットコンの11.7億ドルを大きく上回った。規制緩和期待や実用化の進展を背景に、米国市場での需要が拡大している。
19:00
仮想通貨ETFへ2日連続の純流入、トランプ政権移行へ市場活況
仮想通貨ETF市場で2日連続の大規模資金流入が発生。BlackRockのビットコンETFが775億円、イーサリアムETFも245億円の資金を集める。トランプ次期大統領の規制緩和期待も追い風に。ETF市場の最新動向と今後の展望を解説。
19:00
アーサー・ヘイズ来日決定! Web3カンファレンス「WebX 2025」の発表第一弾 
新年会の発表内容 ザ・プリンス パークタワー東京のコンベンションホールにて、関係者およびスポンサーの方々を招待した新年会を1月17日に開催しました。 新年会では、アーサー・ヘイ…
19:00
イーサリアムの買い方、取引所選びの完全ガイド
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
18:10
コインチェック、アプリDL数700万突破
コインチェックのアプリダウンロード数が700万件を突破し、国内暗号資産取引アプリで6年連続首位を獲得。NASDAQ上場や新サービス「Coincheck ステーキング」の開始、ドージコイン取扱いなど、サービス拡充を推進。
16:08
量子コンピューターvs暗号資産、 ソラナ開発者の新提案を専門家がわかりやすく解説
量子コンピューターの脅威からSolanaを守る新セキュリティ機能「Winternitz Vault」の実装。WOTSを採用し、一回限りの署名で量子耐性を実現する革新的なセキュリティシステムの詳細を解説。
15:46
SolanaのL2「HyperGrid Framework」を専門家が解説|Superteam Japan寄稿
ソラナのL2スケーリングソリューション『HyperGrid Framework』についてSuperteam Japanの専門家が解説。ソラナエコシステムの拡張性と整合性を両立する次世代技術の特徴を詳しく解説します。
15:45
バイナンス、12種類の仮想通貨取引ペアを1月17日に取扱い中止
バイナンスは12種類の現物取引ペアを取扱停止に。流動性と取引量などの審査に基づく決定で、該当銘柄は他ペアで売買可能。ユーザーが押さえるべき注意点を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧