BSC、Avalanche、ポリゴンなど計8チェーンに対応
分散型VPNサービスを提供するオーキッド(Orchid)は21日、新たに8つのEVM(イーサリアム仮想マシン)互換チェーンに対応することを発表した。
📣 PRODUCT UPDATE!
— Orchid (@OrchidProtocol) January 20, 2022
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今回のEVMマルチチェーンサポートにより、オーキッドユーザーはサービスを利用する際に、以下の8つのチェーンから好みのチェーンを選択できるようになった。
対応するブロックチェーン
新たに対応することが発表されたのは、以下の8つのブロックチェーンとなる。オーキッドユーザーはアカウントでの設定により、いずれかのチェーンで帯域幅を購入することできる。
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今回、元々オーキッドが基盤としていたイーサリアムに加え、高度なスケーラビリティが特徴的なAvalanche(アバランチ)、イーサリアムのレイヤー2ソリューション開発で知られるPolygon(ポリゴン)、および大手仮想通貨取引所バイナンス開発によるバイナンス・スマートチェーンなどのサポートが開始した。
イーサリアム以外の複数のチェーンをサポートすることにより、オーキッドのサービス利用開始時に必要なアカウント開設のコストが削減される。例えばGnosis Chain(旧xDaiチェーン)では、1ドル(約100円)からアカウント作成が可能だ。
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今回のマルチチェーン対応について、オーキッドのソフトウェア設計主任であるジェイ・フリーマン氏はこうコメントしている。
この2年間で、レイヤー1のチェーンは機能的にほぼ収束し、レイヤー2のコモディティとなりました。私たちは過去1年間、様々なチェーンをテストし、課題を見極め、修正案を提唱し、イーサリアムコミュニティがマルチチェーンの互換性を維持する手助けをしてきました。
イーサリアムの高いガス代問題への対処
オーキッドがマルチチェーンに対応した背景には、イーサリアムのガス代(手数料)高騰問題が関連している。現在イーサリアム上のDeFiプロダクトには、1,000億ドル(約11兆円)以上の価値がロックされており、トランザクション数増加によるネットワークの混雑に伴い、ガス代も高騰している。
オーキッドのアカウント開設費用は、イーサリアム(ETH)価格、ガス代、およびオーキッドのネイティブトークンOXT価格によって変動するため、イーサリアムネットワークが繁栄し、ガス代が高騰するにつれて、アカウント開設にかかるコストも高くなっている。ガス代高騰によるアカウント開設コストの増加を理由に、オーキッドのVPNサービスを断念するユーザーが出てこないよう、イーサリアム以外のチェーンへもサポートを拡大したという。
マルチチェーン対応のシステムを設計することにより、ユーザーの選択肢が増えるだけでなく、ユーザーおよび帯域幅プロバイダーは、より安い手数料を求めるようになり、長期的な競争促進に繋がるとオーキッドは考えている。