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ミャンマー軍事政権、仮想通貨やVPNの使用に刑罰を提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨やVPN接続を禁じる法案提出

ミャンマー軍事政権は23日、暗号資産(仮想通貨)やVPN接続を禁じる法案を提出した。The Registerなど複数メディアが報じた。

法案によると、仮想通貨を使用した者は、6か月から1年の禁固刑や、500万ミャンマー・チャット(約32万円)以下の罰金を科されることになる。

VPNを使用した者には、1年から3年の懲役や、仮想通貨使用の場合と同様に、500万ミャンマー・チャット以下の罰金を科すとした。

法案には、軍の運輸通信省のSoe Thein事務次官が署名しており、1月28日まで、13の政府省庁、ミャンマー商工会議所、ミャンマー中央銀行その他の機関から、内容についての意見を募集中だ。

VPNとは

「Virtual Private Network」の略。インターネット上に構築された仮想の専用線を指し、特定の人のみが利用できるネットワークのこと。安全なルートを確保した上で、重要な情報をやりとりできるメリットがある。

▶️仮想通貨用語集

ミャンマー情勢

仮想通貨使用に罰金や懲役を科すのは、亡命政府を牽制することが狙いの一つである可能性もある。

ミャンマーでは、21年2月に国軍がクーデターを起こし、民主化指導者のアウンサンスーチー氏や前政権の幹部らを拘束している。これに対して、国軍に追放された市民政府の指導者と、民主化運動グループは、亡命政府「国家統一政府(NUG)」を樹立した。

NUGは21年9月、軍事政権に対して宣戦布告。軍事政権と地元の抵抗勢力との間で、デモやその弾圧など抗争が続いている状況で、国際的に軍事政権への批判が高まっている。

NUGは軍事政権が中央銀行をコントロールしていることも背景として、21年12月に、ステーブルコインのテザー(USDT)について、ミャンマー国内での使用を正式に認めた。

ミャンマーでは、法定通貨チャットの価値下落や、政権による経済活動監視への対策として、仮想通貨に注目する人々も増加しているところだ。

関連:ミャンマー亡命政府、仮想通貨テザーを公式通貨に指定

VPNが禁止された場合の影響は?

軍事政権は、Facebook、Instagram、Twitterなどの使用を禁止している。このため、ミャンマーの人々は、こうしたソーシャルメディアへのアクセスを維持するためにVPN接続に頼るようになっていた。

人権、サイバーセキュリティ、政策の面からインターネットを監視する独立組織NetBlocksのAlp Toker氏は、次のように語っている。

VPN接続は、軍事政権がソーシャルメディアや国際的なオンラインプラットフォームの利用を制限する中で、ミャンマーの人々が外の世界とつながるために必要不可欠だ。特に、ビジネスや国際貿易、デジタルサービス分野では欠かせない。

今回の法律案が施行されれば、ミャンマーのオンライン公共空間が破壊され、経済にも多大な悪影響が及ぶ可能性があると懸念されているところだ。

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