BTCとETHのETN
東欧ブルガリアのブルガリア証券取引所(BSE)は先週、仮想通貨ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETN(指標連動証券)をローンチしたことが明らかになった。同国初の事例になる。
発表によると、投資家は「ビットコインとイーサリアムの価格に基づく8つのETNを自由に取引できるようになった」という。ETNはETFやETPに類似しており、投資家が仮想通貨に直接投資せずともエクスポージャーを持つことができる。
ETNとは
ETN(指標連動証券)は、ETF(上場投資信託)と並ぶETP(上場投資商品)の一つ。価格や株価指数等の指標に連動する金融商品で、一般的には発行体がその信用力をもとに特定の指標に連動することを保証する債券であるため、裏付け資産を必要としない。しかし、ビットコインETNの場合は現物BTCを裏付け資産とする。
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また、今回のローンチはBSEがドイツ取引所とドイツのマーケットメイカーTradegate AGと締結した長期的なパートナーシップによって実現した。
欧州では仮想通貨ETNは2年前からドイツ取引所やユーロネクストといった取引所に取り扱われ始めた。先月、米資産管理企業VanEck社はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、アバランチ(AVAX)、ポリゴン(MATIC)、トロン(TRX)の7銘柄で運用されるバスケット型ETNをドイツの株式電子取引所「クセトラ(Xetra)」及びスイスの「SIX Swiss Exchange」に上場させた事例もあった。
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