機関投資家向けサービスの専門部署
大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは機関投資家ユーザーの基盤を拡大するために、専門部署を設立したことを発表した。
新たに立ち上げた部署は「FTX Access」で、指数プロダクトやアナリティクスツール、助言サービスといった専門的なサービスを提供していく。
また、より多くの大口投資家が利用しやすいように、仮想通貨デリバティブへのエクスポージャーを提供するプロダクトを強化し、カストディサービスや資産管理業もローンチする計画だ。
FTXはすでに多くの銘柄のデリバティブ取引や指数商品や現物取引を提供しているが、自走のカストディプロダクトを有してない。ライバルのコインベースなどと足並みを揃える動きだ。
また、FTXはコインベースの元グローバル責任者Gustavo Miguel氏をFTX Accessの米国部門リーダーに起用。Miguel氏は大手金融モルガン・スタンレーにも務めた経験を持つ人物だ。
FTXは最近、大規模なビジネス展開を計画しているようだ。今回のFTX Access発表のほか、2日前にはキプロスで運営ライセンスを取得し、欧州市場への進出を本格化することも発表。
また、先月末にはファッション業界にも進出するために、高級品・ファッションブランド部門を立ち上げて、モデルの経歴を持つファッション系スタートアップVensetteの元CEO Lauren Remington Platt氏を部門責任者とした起用している。
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