はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ステーブルコイン団体、新たに3行が加盟

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

USDFコンソーシアムに3行が参加

米銀行らが構成するステーブルコイン団体「USDFコンソーシアム」は、新たに3つの銀行がネットワークに参加したことを発表した。Amerant Bank、ConnectOne Bank、Primis Bankが加入した格好だ。

コンソーシアムには、すでに設立メンバーとしてNew York Community Bank、Synovus Bank、NBH Bank、First Bank、Webster Bankが参画。公式発表によると、今回3行が追加参入したことで、コンソーシアム会員銀行の総資産は2,000億ドル(約23兆円)以上となった。

USDFとは

米国の連邦預金保険公社(FDIC)によって保証されている銀行から構成されている業界団体が発行する初のステーブルコイン。米ドルと1:1の価値でペグされており、加盟銀行のみが発行できる。

▶️仮想通貨用語集

USDFは、1月にローンチされたばかりのステーブルコインだ。USDFコンソーシアムは、従来のステーブルコインと比較して投資家保護などの面で利点があると強調している。例えば、米国のFDIC(連邦預金保険公社)の保証を受けている銀行から構成されているため、仮に預金が失われた場合も紛失額を補償できるとしている。

1月19日は、試験的な銀行間送金にも成功した。NBH Bankが発行したUSDFを、New York Community Bankの顧客に送金した形だ。

関連新ステーブルコイン「USDF」、初の銀行間送金に成功

一方で、USDFは立ち上げられたばかりで、まだその詳細が明確になっているわけではない。コインデスクによると、FDICの広報は1月時点で、FDICがステーブルコインを保険でカバーできるかについては、まだ判断できないと述べていた。

USDFコンソーシアムは今回、参加をより容易にするために、最低資産額10億ドル(約1,160億円)という加入要件を撤廃することも発表している。

また、今後のネットワーク成長を予測しており、関心を持つ銀行との関係を構築するため、大手金融サービス会社Piper Sandlerと提携した。Piper Sandlerは、コンソーシアムが米国内で拡大していく上でのガイダンスを提供する見込みだ。

ブロックチェーン活用に期待

新たに加入した3行は、いずれもブロックチェーンを導入できる機会を得たことについて語っている。Primis BankのMatthew Switzer最高財務責任者は、次のようにコメントした。

私たちは、ブロックチェーンの導入、活用、商業化が、今後の成長戦略において重要な要素になると考えている。USDFコンソーシアムによって、預金や清算という既存の業務を超えて、新しく安全で低コストの決済ソリューションを顧客に提供することができる。

ConnectOne BankのFrank Sorrentino III CEOは、次のように説明している。

USDFコンソーシアムへの参加は、革新的な技術による銀行ソリューションを構築するという、当社の戦略を促進するものだ。

規制の範囲内でブロックチェーンを採用することで、変化するビジネスの需要に対応した、効果的で安全なソリューションを顧客に提供できるだろう。

Amerant BankのJerry Plush CEOも、「継続的にイノベーションに取り組んでおり、急速に台頭するブロックチェーンとデジタル取引の分野に参加できて嬉しい」と述べた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
06:35
米通貨監督庁、銀行に「ガス代支払い用」の暗号資産保有を承認
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧