新ファンドで5億ドル調達目標
米サンフランシスコ発の暗号資産(仮想通貨)ベンチャーキャピタルHack VCは現在、新ファンドで580億円を調達していることが明らかになった。
2人の情報筋の内容として報じたBlockworksの報道によると、仮想通貨企業のシリーズA+に参加することを目的に新ファンドを立ち上げた。すでにファンドや財団、基金が参加しているようだ。シリーズA+ではシード投資に加わるアクセラレーション(加速)の出資となる。
Hack VCは過去のファンドで米大手金融・VCのフィデリティやセコイア、シンガポール政府系ファンドTemasekなどから調達し、テラ(LUNA)やBlockFiに出資し成功を収めた経験がある。
また、これまでのシードファンドがDeFi(分散型金融)やWeb3.0(分散型ウェブ)の関連企業に投資してきたことから、新ファンドも類似した分野でプロジェクトに投資する可能性が高いと見られる。また、同社はステーキングとガバナンスに参加し、流動性を提供する予定もあるという。
大型ファンドは今も相次いで発表されている。先月、セコイアは流動性のある仮想通貨銘柄に主に投資するとして、最大で約700億円規模となる新規仮想通貨ファンドをローンチすることを発表した。
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