仮想通貨取引を合法化
ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、暗号資産(仮想通貨)取引を合法とする法案に署名した。これにより、仮想通貨取引は同国において正式に合法となった。
Ukraine has legalized the crypto sector — @ZelenskyyUa signed a law. From now on foreign and Ukrainian cryptocurrencies exchanges will operate legally and banks will open accounts for crypto companies. It is an important step towards the development of the VA market in Ukraine. pic.twitter.com/lqqO1J9r1k
— Міністерство цифрової трансформації України (@mintsyfra) March 16, 2022
「On Virtual Assets」という法案はロシアが侵攻を開始する前の2月中旬にウクライナ議会によって承認された背景がある。
仮想通貨の法的ステータス、法的所有権、分類、規制機関を定め、国家証券・株式市場委員会が仮想通貨の監督を担うことにしている。また、監督されるウクライナ国内発および外国の仮想通貨取引所はウクライナで運営可能になり、銀行が取引所等に銀行サービスを提供することが認められる。
ゼレンスキー大統領が署名する前から、ウクライナ政府は事実上仮想通貨の合法性を認めていた。ロシアの侵攻を受け、政府は2月末から仮想通貨による寄付を受け入れ開始し、今月14日には仮想通貨取引所FTXと提携し、公式寄付サイト「Aid For Ukraine」を立ち上げた経緯がある。
現時点、政府および民間組織による仮想通貨の募金は15日つきで90億円を超えている。また、ウクライナ政府は15日に今回の戦争をテーマとしたNFTを販売して資金調達する計画を発表した。