CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、アクシーインフィニティから流出した資金の一部を回収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ハッキングにより流出した資金を一部回収

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは22日、NFTゲームAxie Infinity(アクシーインフィニティ)から不正流出した資金の一部を取り戻したと報告した。

バイナンスのCEO、Changpeng Zhao(CZ)氏が以下のようにツイートしている。

北朝鮮のハッキンググループは今日、アクシーインフィニティから盗んだ資金を動かし始めた。その一部がバイナンスの86以上のアカウントに分散されて送信された。私達は約7.5億円(580万ドル)を回収した。

バイナンスは過去にも、他のプロジェクトからの流出資金を回収している。

背景として、ゲームのエコシステムから3月23日に、約760億円の仮想通貨が不正流出したことがある。このため、今回回収された資金は、盗まれた額全体と比べてわずかな部分だ。

なお、アクシーインフィニティの開発スタジオSky Mavisは、影響を受けたユーザーに全額償還することを約束している。補償のために、約185億円の資金調達を行い、バイナンスがこれを主導していた。

関連不正流出受けた「アクシーインフィニティ」、アップグレード版の発表を1週間延期

アクシーインフィニティとは

NFTのキャラクターを育成したり戦わせたりするゲーム。ベトナムのゲームスタジオSky Mavisが開発。

プレイヤーがゲームで仮想通貨を獲得し、それを現地の法定通貨に変換できる「Play-to-earn」という仕組みが備わっており、フィリピン、インドネシア、ブラジルなどの国々で21年夏に参加者が急増。ゲームに参加するには、最初にNFTキャラクターを入手するためにETHを支払う必要がある。

▶️仮想通貨用語集

CZ氏も言及したように、米財務省は14日、今回のハッキングが北朝鮮のハッカー集団ラザルス(Lazarus)によるものだったと突き止め、グループの仮想通貨アドレスを制裁対象リストに加えている。

関連米財務省、Ronin資金流出の背景に北朝鮮のハッカー集団を特定

セキュリティ強化で報奨金プログラムも開始

Sky Mavisは、ハッキングの原因となったのは、小さなバリデータセットであったと述べている。対策として、今後3か月間のうちに、バリデータを5個から21個に増やす予定だ。

また、Sky Mavisはバグ報奨金プログラムも開始した。公式発表で、次のように説明している。

Sky Mavisは、コミュニティと協力して、すべてのバグの発見が公平に報われるようにしたいと考える。報奨金については、その脆弱性が事業へ与える影響や、全体的な重大性に基づいて支払われるようにしたい。

極めて深刻な問題、重要な問題の発見に対しては、最高で約1.3億円(100万ドル)の報酬が与えられる可能性もある。

Sky Mavisの裁量により、追加の報酬ボーナスを授与することもあるという。

発見を優先するバグとしては、ユーザー認証エラーや脆弱な暗号化、安全でないオブジェクトの直接参照やその他様々な項目が挙げられた。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/01 金曜日
17:41
「暗号資産の投資状況と確定申告」に関する調査、年内取引で約7割が利益
Aerial Partnersが2023年の暗号資産取引調査結果を公開。ビットコインなどの現物取引だけでなく、PoS銘柄のステーキング利用度が高まりつつあり、利益を出している投資家増加に伴い「確定申告」の必要性も上がっている。
16:03
米投資会社タイガー・グローバル、BAYCやOpenSea投資の評価額を大幅下方修正
タイガー・グローバル・マネジメントが、有名なNFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」(BAYC)と主要なNFTマーケットプレイスであるOpenSeaへの投資により、大幅な含み損を抱えていると報じられた。同社の直近の投資動向と報告内容についてまとめる。
16:00
「ビットコインがもたらす革命をSNSへ」Nostrasia特集を配信
第10回のGM Radio:Beyond The Priceは11月22日に公開。今回は11月に東京などで開催されたイベントNostrasiaを特集した。
14:00
「イルビウム」、eスポーツチームTeam Liquidと提携
Web3ゲームIlluviumは、世界最大級のeスポーツチーム「Team Liquid」と提携すると発表した。独自NFTのリリースやトーナメント開催を予定している。
13:21
4年越しの復帰、bitFlyerの加納CEOが“世界と戦う”ために求める人材は?
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyer HD加納裕三CEOに独占インタビュー。bitFlyerの強みや求める人材、ビットコインETFの影響について注目される暗号資産市場の展望について伺った。
12:52
BAYCバーチャルバンド「KINGSHIP」、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでデビュー
高級NFTコレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)キャラのバーチャルバンド「KINGSHIP」をフィーチャーした「KINGSHIP Islands」が、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでプレイ可能になった。
12:40
ビットコイン38000ドル台復帰で年初来高値更新うかがう、ビットコインETF巡る報道続く
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインETF承認期待やFOMCの金利据え置き予想を背景に、BTCが高値更新を目前にしている。日足でアセンディングトライアングルを形成しており、ブレイクすれば4万ドルの心理的節目が視野に入る。
11:26
ビットコイン先物ETF「BITO」、運用資産額が過去最高値更新
米国初のビットコイン先物ETF「BITO」が運用資産で歴史的高値を更新。今年のBITOへの純流入額は11月24日時点で4億3,800万ドルであり、特に11月10日までの2週間で2億2,400万ドルが流入した。現物ビットコインETF承認への期待が高まり、BTC市場への機関投資は9週連続で純流入を記録している。
10:45
ビットコイン取引手数料で4億円超の過払い アントプールが返却へ
アントプールは、あるユーザーが過大に支払った83ビットコインの手数料を返却すると発表した。
09:45
大和証券ら4社、イーサリアムでST発行へ
大和証券グループは、パブリックブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するPOCを実施すると発表。基盤には仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを活用する。
08:30
NYダウ今年の高値更新 10月PCEがインフレ鈍化示唆
米株指数NYダウは本日+520ドル超と大幅続伸。11月には今年の高値を更新し2022年1月以来の高値をつけた。一方、仮想通貨ビットコインの11月の上昇率は8.8%だった。
07:30
バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ
仮想通貨取引所バイナンスは、機関投資家向けの新たなソリューショーンを発表。開発の目的やプロジェクトの現状を説明している。
07:15
韓国Upbit、仮想通貨「SPACE ID」新規上場 一時30%高
韓国最大手仮想通貨取引所Upbitは30日、銘柄SPACE ID(ID)をBTC建て通貨ペアとして新規上場した。上場ニュースを受けてIDは一時30%急騰。
06:30
米SEC、フィデリティのイーサリアムETF上場申請で審査開始
米SECは新たに、フィデリティの仮想通貨現物イーサリアム(ETH)のETF上場申請について、パブリックコメントを募集し始めた。
05:30
約6億ドル分のビットコイン買い増し、マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは30日夜、再びビットコインを買い増ししたことを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア