はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米国版FTX、株取引サービス拡大に向け「証券スタートアップ」の買収準備か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

株取引サービス拡大に向けた動きか

グローバル大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX傘下の米国向け取引所FTX.USは現在、少なくとも3つの株取引関連スタートアップの買収を打診しているようだ。米CNBCが情報筋の話として報道した。

FTX.USが買収交渉を行なっているとされているのは、Webull、Apex Clearing、Public.comの3社。

この3社はいずれも、米国証券業界最大の自主規制機関である金融業規制機構(FINRA)に加盟しており、証券仲介業務を行うこと可能。Apex Clearingは、清算・保管(クリアリング)サービスを含む幅広い金融サービスを提供しており、WebullとPublicは同社の顧客でもある。

FTX.USは19日に、株取引のためのプラットフォーム「FTX Stocks」をローンチしたばかりだ。FTX Stocksでは、取引資金の入金に従来の銀行送金やクレジットカード決済に加え、業界初となる米ドルのステーブルコイン「USDC」の利用が可能。また取引手数料は無料となる予定だという。

現在は一部の米国ユーザーのみにプライベート・ベータ版でサービスが提供されているが、FTXのサム・バンクマン・フリードCEO(通称:サム氏)は、今後数ヶ月で、FTX USの全ユーザーがFTX Stocksを利用できるようにする予定だと述べている。

関連:米国版FTX、株やETFの取引サービス(ベータ版)をローンチ

FTXとは

FTXは、主にデリバティブを提供する仮想通貨取引所で、出来高はバイナンスに次ぐ規模。最近では日本に進出したことでも大きな注目を集めた。「SBF」の通称で知られるサム・バンクマン・フリード氏が最高経営責任者を務める。

▶️仮想通貨用語集

全資産クラスのための取引プラットフォーム

FTX.USのブレット・ハリソン社長は、仮想通貨やNFT(非代替性トークン)、そして株式が「簡単に」取引できる統合されたプラットフォームとして、FTX Stocksを構築したと述べている。同社は「全ての資産クラスで総合的な投資サービスの提供」を目標としているという。

ハリソン氏は、世界最大の個人投資家市場を抱える米国で、資産クラスの違いによって投資アプリを分けることは望ましくないと語っている。

FTXの動き

FTX.USは昨年8月末、米仮想通貨デリバティブ取引所LedgerXの買収を発表。LedgerXは米商品先物取引委員会(CFTC)からデリバティブ提供の許可を取得済の企業で、ビットコインの先物やオプション取引、スワップ取引を提供している。

FTX.USのハリソン社長は、LedgerXの買収により、「一からライセンスを取得して市場に参入するより容易になる」とコメントしていた。

関連:米国版FTX、仮想通貨デリバティブ取引所を買収へ

今月半ばには、米ロビンフッド(人気投資アプリ提供)の株式の7.6%をサムCEOが取得したことが明らかになり、買収を検討かという憶測が広まった。なお、米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、取得の目的は「投資」だが、同氏はロビンフッドを「魅力的な投資先」と見ているようだ。

関連:仮想通貨取引所FTXのサムCEO、ロビンフッドの株を7.6%取得

CNBCによると、フィンテック株の急落により評価額が低下していることから、同分野ではさらなる統合が進むと予想されるという。

JMP証券のフィンテック調査部門ディレクター、デヴィン・ライアン氏は、フィンテック業界では戦略的買収によって成長が加速されるため、潤沢な資金をバックに企業買収における需要は強いと予想している。

買い手は、製品機能や専門知識の追加、顧客獲得コストの上昇に伴う顧客層の拡大、さらに雇用競争が高まる中では単に人材確保などの目的で、対象企業を探すと思われる。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/26 土曜日
13:20
米ナスダック、SECの仮想通貨規制緩和を歓迎も有価証券分類の明確化求める
米ナスダックがSECに対し、仮想通貨が「実質的に株式」である場合は同等の規制を適用すべきとのコメントレターを提出した。
11:40
世界初のXRP現物ETF、ブラジルで先行取引開始 米国承認前に実現
ブラジル証券取引所B3で世界初のXRP現物ETF「XRPH11」の取引が4月25日に開始。Hashdexが運用する本ファンドはナスダックのXRP指数に連動する。
11:25
スイス中銀総裁がビットコイン準備金提案に反対表明、国民投票イニシアチブの行方は
スイス国立銀行総裁が、ビットコインは準備金として不適合だとの見解を示した。一方で国民投票を目指す「ビットコイン・イニシアチブ」は署名活動を継続中だ。
11:15
オソフ上院議員が批判 トランプ大統領のミームコイン晩餐会は「弾劾されるべき違反」
ジョージア州代表のオソフ上院議員がトランプ大統領のTRUMPコイン保有者向け晩餐会を「弾劾に値する犯罪」と批判。上位220名の保有者を招待する計画に対し、民主党議員からは利益相反の懸念が高まり、SECへの調査要請も行われている。
10:45
「1000万BTC保有でも問題なし」─アモウズ氏、ストラテジー社のビットコイン寡占懸念を一蹴
サイフェディアン・アモウズ氏が、企業によるビットコイン寡占リスクについて見解を示した。トランプ関税政策を批判し、ビットコインによる米国債務問題の解決策についても言及している。
10:15
世界経済の不確実性はビットコインにとって追い風=ブラックロック幹部
ブラックロックの幹部が世界経済の不確実性がビットコインの価値上昇につながると指摘。フィンクCEOは先月、米国の債務管理失敗によりドルの準備通貨地位がビットコインに奪われる可能性を警告。市場の地政学的分断が進む中、低相関資産としてのビットコインの役割が注目される。
08:40
ブラックロックのビットコインETF、BTC総供給量の2.8%を保有
世界最大の資産運用会社ブラックロックのビットコインETF(IBIT)がBTCの総供給量の2.8%を保有。58万2000BTCに到達し、今週単日で6.4億ドルの資金流入を記録した。
08:02
リップル社のトップ「現時点でIPOの必要はない」
リップル社のプレジデントは、同社がIPOを行う計画は現在はないと語った。財務は健全な状態にあるとし、買収などを行なって事業を成長させることに集中すると話している。
07:55
2026年までに世界の企業が300万BTC保有を予測 ビットコイン・マガジンCEO
ビットコイン・マガジンのベイリーCEOが上場企業によるビットコイン保有が急増すると予測。現在の70万BTCから2026年末には200万〜300万BTCに拡大の可能性。
07:25
ドラゴンチェーン(DRGN )価格が2倍以上急騰、米SECの訴訟取り下げを受け
米SECとドラゴンチェーンが4月24日、新政権下の「政策的観点」を理由に2022年から続く未登録証券訴訟の取り下げを共同申請した。
06:40
米SEC新委員長初参加の円卓会議、仮想通貨業界に「大きな恩恵」期待──前任ゲンスラー氏の厳格路線を批判
米SEC新委員長アトキンス氏が就任4日目の円卓会議で仮想通貨からの「大きな恩恵」を期待すると発言。バイデン政権下の厳格路線を批判し、「目的に合った合理的な規制枠組み」確立を目指す。
06:10
前週比65%以上高騰、仮想通貨SUI(スイ)がビットコインやイーサリアムを大幅アウトパフォーム その背景は?
仮想通貨Suiが週間66%高騰し主要銘柄を上回る急成長。グレースケールSUIトラスト設立やxPortalマスターカード提携がけん引。TVLは40%増、DEX取引量は177%増と実需も拡大中。「次のソラナ」との期待も。
04/25 金曜日
21:03
コインチェック、PEPEなど4銘柄を新規取扱いへ
仮想通貨取引所コインチェックは5月13日、PEPE・MASK・MANA・GRTの取り扱いを開始する。取引所の板取引銘柄は25へ拡大し、販売所・つみたて・貸暗号資産など全サービスで対応。
13:44
取引所のビットコイン残高が過去6年の最低水準に、企業購入加速も懐疑的な見方浮上
フィデリティの報告によると、取引所のビットコイン供給量が2018年以来最低の約260万BTCに減少した。上場企業による大量購入が背景にあり、この傾向は今後加速するとフィデリティは予測している。
11:30
ステーブルコイン市場、2030年まで最大500兆円規模へ シティが成長シナリオを予測
シティグループが、ステーブルコイン市場は2030年までに最大3.7兆ドル規模に成長すると予測した。また、そのうち米ドル建てコインが90%のシェアを維持すると見ている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧