CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン3万ドル節目の狭いレンジで乱高下、4月以降は米国主体の相場傾向強まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米NY株式市場は8日、ダウが前日比264.36ドル(0.8%)高、ナスダックが前日比113.86ドル(0.94%)高と続伸した。

ハイテク株買い戻しの背景に長期金利一服との観測もあるが、国債10年物利回りは引き続き2.994%と高水準にあるほか、今週末の10日には、6月限先物・オプション取引のメジャーSQと米消費者物価指数(CPI)発表を控えており、先行き不透明感は燻っている。

US10Y

8日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比5.71%高の411万円(30,952ドル)と反発。

BTC/USD日足

週足は好転の兆しをみせるも警戒感は払拭できていない。狭いレンジの中、シンプソンズチャートで乱高下するなど不安定な値動きが散見される。

Coinglassの統計によると、仮想通貨先物では昨日の急落局面で、1億2700万ドル相当のビットコインとイーサリアムのポジションが24時間で清算された。

出典:CoinGlass

6日の上昇についてはデリバティブ主導で足場が脆かったとの指摘がある一方、急落局面でOI(未決済建玉)が大きく解消され、その後の上昇時は相応の現物買いも観測された。

7日に決済された建玉は大手デリバティブ(金融派生商品)取引所のFTXが最も多く、4時間で-15.5%ほど急落。バイナンスが-10.6%、Bybitが-9.1%と続いた。なお、FTXの先物プレミアムは6月1日時点で4.8%だったが、7日時点で3.1%まで減少した。

skew

昨日の急落を前後して、相場の需給を表すFunding Rate(資金調達率)のマイナス乖離が膨らみ、今年2月以来の最低水準を記録したこともわかった。

Arcane Reseachの調査レポートによると、バイナンスのFunding Rateは半年以上フラット〜マイナス乖離にあるが、これはビットコイン先物市場では過去類をみない長さだという。

skew

この点についてArcane Reseachは、長期にわたる下落トレンドで投資家心理が冷え込んでいることに加え、効率を追求したヘッジファンドの参入により、ニュートラルなエクスポージャーを通じて利回りを獲得していることが影響している可能性を挙げた。

米国時間の影響

また、Arcane Reseachによれば、4月1日以降のビットコイン大量売却は、主に米国時間の21:00〜翌6:00で発生している。今年4月以降の騰落率では、欧州時間の+16%と比較して米国時間は-32.5%となるなどその差は顕著だ。

Arcane Reseach

特にFRB(米連邦準備制度)の金融引き締めの加速懸念でダウやナスダックなど米株式市場が大荒れ模様となった2022年第2四半期以降は、BTCの米国株式は市場最大の相関を記録している。これは、暗号資産(仮想通貨)市場への影響力について、米国の機関投資家やトレーダーが世界的に大きな主導権を握っていることを如実に示している。

関連:ビットコインと米株指数の相関係数(90日間)が過去最高水準に

金融市場のリスクオフ後退に伴い、直近ではこの相関係数は減少傾向にある。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧