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アメリカ戦略国際問題研究所も認めた、仮想通貨のP2Pパワー:「国境を楽に超える」仮想通貨による人道支援例が相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨が国境を超え、人々を救う
仮想通貨が政情混乱とハイパーインフレによる、極度の食料と日常物資不足に苦しむベネズエラの人々に対し、NANOコミュニティからNANOトークンの支援があり40家族が食料を受けたり、ビットコインキャッシュのチャリティによる支援があり、仮想通貨がブロックチェーン技術の持つP2Pの本領を発揮する事例がだんだんと出てきている。

仮想通貨が世界を変革する時代

政情混乱とハイパーインフレによる、極度の食料と日常物資不足に苦しむベネズエラの人々を仮想通貨が救う。

これは単なる理想論ではなく、実際に、今、草の根レベルで起きている出来事です。

それは、7月初めに、アメリカ最大級のソーシャルニュースサイト、Redditに「初めての0.5NANOを受け取った」ベネズエラ人ユーザー、通称Hectorが、これで家族や特に薬の必要な近所の人々を助けられると、NANOコミュニティに対する感謝の意を投稿したことに端を発します。 

年率換算44万8025%(Bloombergによる)という、驚異的なハイパーインフレが進み、法定通貨ボリバルが、通貨として機能していないベネズエラでは、彼が受け取った0.5NANO(約130円)は、1ヶ月分の給料に相当することを知ったNANOコミュニティのユーザーから、次々にHector氏のNANOウォレットに寄付が集まり始めます。

3日後に、その総額は360.68NANO(約95760円)となり、Hector氏は、そのうちの29NANOを使い、NANOを受け入れてくれる売り手を見つけ、102キロの肉、コメ、砂糖や豆などの食料を買い、その写真をRedditに投稿しています。

現在までに、Hector氏は、NANOで、合計400キロの食料を買い、40家族がその恩恵を受けたということです。

さらに、このNANOコミュニティから、”Adopt a Family”(家族を養子にしよう)という新しいスレッドも立ち、援助を必要としているベネズエラの家族に直接、NANOを送金しようとするプロジェクトも始まっています。

このプロジェクトに関して、Hector氏は、次のようにコメントしています。

ベネズエラで、NANOや仮想通貨に関する知識が広まり、何百もの家族がこのプロジェクトの恩恵を受けることを願っています。 このプロジェクトによって、NANOに直接投資したり、ベネズエラの人材を雇う、より多くのプロジェクトを生み出すことに繋がり、それは、経済的自由と幸せをもたらしてくれるのです。

0.5NANOという小さな善意が大きな社会運動に発展していく過程を垣間見ることができるのは、仮想通貨と関わっている醍醐味だといえるでしょう。

長年の経済的混乱が人々の生活を脅かしているベネズエラでは、他の仮想通貨コミュニティによる支援も行われています。

主にツイッターを利用してその活動を広げている、EatBCHという2月に始まったビットコインキャッシュベースのチャリティですが、少額のBCH建ての寄付を募り、援助の必要なベネズエラの人々に、BCHによって購入された食べ物を提供しています。

その活動の様子は、人々の多くの笑顔とともにツイッターに投稿されています。

3月の投稿では、この活動のことを次のように言い表しています。

私たちは、P2Pの電子現金ー食料システムです

EatBCHは、これまでに21.8BCHの寄付を集め、その活動をスーダンにも広げていますが、スーダンもベネズエラと同じくハイパーインフレに苦しんでおり、米ドルでは少なく思われるような金額でも、現地では、多くの食料を購入することができるのです。( これまでに食糧支援にEatBCHが使った費用は6.2BCHだと伝えられています)

米政府の政策形成にも大きな影響力を持つ、ワシントンDCに本部を置くアメリカの民間シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は、ベネズエラのマドゥロ政権が、CLAPという同国の食料援助プログラムをその政治的意図により、人民のコントロールに悪用していると批判しています。

そのような状況下で、CSISアメリカズ プログラム副所長のMoises Rendon氏は、EatBCHの活動を引き合いに出し、次のように賞賛しています。

例えば、EatBCHの例のように、世界からの寄付を安全に送金するために、仮想通貨を使用することは、すでに現時点でベネズエラの人々に好影響をもたらしている新しいアプローチだと言える。海外からの人道救援活動を支援するために、より多くのP2P電子送金が奨励されるべきである。

草の根レベルで、仮想通貨がブロックチェーン技術の持つP2Pの本領を発揮することによって、必要な人々に、第三者を介さずに迅速に善意を届ける手段として、仮想通貨の優位性が認識されつつあるようです。

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