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Babel Finance、顧客資金を含む取引で巨額損失か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

自己勘定取引で370億円規模の損失

暗号資産(仮想通貨)融資プラットフォームBabel Financeは、顧客資金を含む自己勘定取引により巨額の損失を被っていた。The Blockが報道した。

Babel Financeは、一部の業界大手が相次いでデフォルト(債務不履行)に陥ったことを背景に、「流動性プレッシャーに直面している」として顧客資金の出金を停止している。財務再編について大手投資銀行と話し合っているとも伝えられるところだ。

関連:仮想通貨融資のBabel Finance、財務再編へ

The Blockが入手したBabel Financeの再建に関する文書によると、同社は自己勘定取引の失敗により、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)で370億円(2億8,000万ドル)相当を失っていた。

自己勘定取引とは

証券会社などの企業が、自己資本を元手にして市場取引を行うこと。

▶️仮想通貨用語集

具体的には、6月に市場が大幅下落した際に清算を余儀なくされ、約8,000BTCと56,000ETHを失った格好だ。再建案には次のように書かれていた。

ビットコインが3万ドルから2万ドルに急落した6月の週に、自己勘定取引口座のヘッジなしのポジションは大きな損失を記録し、複数の取引口座の強制清算につながった。これにより8,000BTCと56,000ETHが失われた。

また、自己勘定取引チームは、適切なリスク管理とコントロールを行っていなかった模様だ。

文書によると、チームの注文は「書類に残されておらず、システムにも記録されていなかった」という。さらに、同社のウォレットマネジメントチームは、自己勘定取引チームが運営する取引口座に「上限なしで資金を放出」していた状況である。

再建計画

Babel Financeの広報担当者は、文書に関して詳しくコメントすることは拒否したものの以下のように述べた。

当社は、仮想通貨業界が大きな困難に直面している現在、顧客、投資家、その他の関係者や外部アドバイザーと関りながら仕事を進めている。そうすることが、すべての当事者のために、完全な復旧と価値最大化を行う最善の道であると信じている。

救済プランの一環として、Babelは融資や株式投資により数億ドルの資金調達を目指しているところだ。まず、最大の債権者に対する債務のうち1億5,000万ドルを転換社債にすることを求めている。

さらに、2億5,000万ドルから3億ドルの転換社債を発行し、事業復旧のために債権者から2億ドルの与信枠を確保することも検討しているという。

過去の疑惑

Babel Financeについては2020年、共同創設者Del Wang氏らのものとされる会話音声がインターネット上に流出し、顧客資金を使った取引によりデフォルトリスクに陥ったことがあるのではないかという疑惑が浮上したことがある。

音声によるとBabelは、ビットコイン価格が上昇した際に、自社購入したビットコインを別の金融業者に担保として提供し、さらに資金を借りる戦略を採用していた。新たに借りた資金で、さらにビットコインを購入することを続け、ロングポジションにレバレッジをかけていたという。

会話内容はこの際、同社が自社資産とユーザーの資金を明確に区別していなかったことを示唆するものだった。

こうした報道についてBabelは当時、「録音は人為的に編集」されており批判は事実無根だと主張。「Babelが顧客の資金を使って仮想通貨取引を行うという状況は存在しない」と否定していた。

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