最後のテストネットのマージを完了
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のテストネット「Goerli」は日本時間11日、大型アップグレード「マージ(The Merge)」の実装を完了した。
6月9日には別のテストネット「Ropsten」で、7月7日には「Sepolia」で同様のプロセスを完了していた。Goerliでの実装をクリアしたことで、9月19日に仮予定されたメインネットでのマージ実装が現実味を帯びてきた格好だ。
And there we go! Goerli has merged 🐼 🥳
— Nethermind (@nethermindeth) August 11, 2022
Shout out to all client teams, contributors and the whole #Ethereum ecosystem – what a moment to share with you all! #TheMerge is next
ただ、イーサリアムの創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は「テストネットでThe Mergeが仮に6時間程度稼働していても、例えば3週間後にMEVやステーキング、DOS攻撃など長期的な問題が浮上する可能性もある」とコメントした経緯がある。引き続き、テストネットでの経過を見守る必要がある。
マージ(Merge)は「統合や合併」を意味するワード。ユーザーが現在利用している旧イーサリアム(メインネット)と「ビーコンチェーン」と呼ばれる新しいチェーンを「統合」することにより、PoSへのアップグレードが完了する。
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