はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国当局、違法な仮想通貨取引の疑いで関係者を逮捕 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

無登録で仮想通貨事業を運営した容疑

韓国の検察当局は11日、約409億円(4,000億ウォン)相当の外国為替取引について、違法な暗号資産(仮想通貨)取引が疑われるとして関係者3人を逮捕した。

当局は、匿名のA社など複数業者に対する調査や捜索を終え、これらの企業の代表者ら3人を、「特定金融取引情報の報告・利用に関する法、および外国為替管理法」に違反した疑いで拘束した形だ。

3人は「ペーパーカンパニーを設立し、無登録で仮想通貨取引事業を運営していた」とされている。

朝鮮日報によると、A社はウリィ銀行ソウル支店から4,000億ウォン相当の資金を海外に送金していた。これは仮想通貨の裁定取引(アービトラージ)に関するものとみられ、3人はこの取引を助けていたとされる。

「キムチプレミアム」を利用か

当局は、仮想通貨の「キムチプレミアム」を利用した取引を行っていたものとみている。韓国と海外の仮想通貨価格の差は、裁定取引の機会として利用されることもあるものだ。

キムチプレミアムとは

韓国の取引所で、海外よりも高いレートで仮想通貨が取引される現象のこと。

▶️仮想通貨用語集

韓国では、2010年に導入された資本規制により、多額の資金の出入りが制限されている。そのため、ビットコイン(BTC)のような仮想通貨の供給が少なくなり、価格が割高になる傾向がある。

また、韓国では仮想通貨の投機筋が多く、ビットコインなどの価格が短期間で上昇する現象も見られてきた。この2つが「キムチ・プレミアム」と称されるプレミアム価格の背景にあるとされている。

このプレミアム価格と市場需給との相関がみられるとの説もある。いつも当てはまるとは限らないものの、2021年4月から2022年4月にかけて「キムチプレミアム」は20%から3%程度に低下。仮想通貨市場の下落と重なっていた。

捜査の経緯

検察は今年初め、韓国の金融情報分析院(FIU)からA社に関する数十件の「異常取引」を知らされ、調査を始めていたという。

A社は当該取引について「金塊や半導体チップなど輸入物品代金決済のために海外送金したもの」と主張していた。しかし検察は、中小企業にしては巨額の取引であることを怪しみ、A社の資金の流れを追跡。その結果、仮想通貨に関わる取引であることが分かったとしている。

数千億ウォン単位の外国為替取引が、零細企業により数百件ずつ行われていたものだ。当局は、銀行が取引内訳を正しく確認していなかったことも問題視している。

韓国では7月にも、疑わしい送金を検察が捜査していると報じられていた。

新韓銀行を通じて1兆3,000億ウォンを中国に送金した業者や、韓国銀行を通じて8,000億ウォンを海外に送金した業者に関連するもので、これについても仮想通貨取引で得た利益を海外に送金したものではないかと疑われているという。

テラ関連捜査も

韓国の捜査当局は、ステーブルコインUSTのディペッグを巡って、Terraform Labsの捜索も行っているところだ。

6月には、テラプロジェクトの開発者や元従業員らに対し、捜査継続することを狙いとして出国禁止命令を出した。5月にはソウル警察当局が、テラの非営利組織「Luna Foundation Guard(LFG)」の資産を凍結するよう要請したとも伝えられている。

関連韓国捜査当局、テラの開発者や元従業員の出国を禁止か=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧