ゲーム内でNFTを活用
ブロックチェーンゲーム企業Gunzilla Gamesは25日、NFT(非代替性トークン)をゲーム要素として取り入れた、新作バトルロイヤルゲーム「Off The Grid」の予告編イメージ映像を公開した。
対応機種は、PC、PS5、Xbox Series X。
リリース予定は2023年Q1(1月〜3月)で、実際のゲームプレイの映像は2023年開催予定の世界最大のゲームショウ「Electronic Entertainment Expo(E3)」で披露される見通し。E3 2022は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止となっていた。
本作は、最大150人が参加可能なシューティングゲームで、近未来的なサイバーパンクの世界観を採用。SF映画「第9地区」で知られるニール・ブロムカンプ氏が制作に携わっている。
「Off The Grid」は、基盤ブロックチェーンとしてアバランチ(AVAX)を採用予定。本作のNFTは複数の種類が用意されており、NFTアイテムを再販するたびにロイヤリティを受け取れる仕組み。
同NFTのデータキューブ「Validator NFT」には、武器やキャラクター、隠れ家などが入っている。独自のユーティリティトークン「GUN」もNFT内に含まれる予定だ。プレーヤーは自分のアイテムをゲーム外に持ち出すこともできる。
一方Gunzilla Gamesは、「NFTのトレード機能を使うかどうかはプレイヤーの自由だ」と強調。「トレーディング関心のないプレイヤーは、同機能を使用せずゲームを無料で楽しむこともできる」と説明している。
約63億円の資金調達にも成功
「Off The Grid」を手掛けるGunzilla Gamesは、2020年に設立された企業。ドイツのフランクフルトに本社を構えており、大手ゲーム企業ユービーアイソフト、エレクトロニック・アーツ(EA)などに過去在籍していた実力派のメンバーが所属している。
香港のWeb3大手企業アニモカブランズのほか、Griffin Gaming、Republic Capitalなどが支援しており、22年8月には、最新のラウンドで約63億円(4,600万ドル)を資金調達したことを発表した。
調達した資金はプラットフォーム「GunZ」の開発資金として使用される予定。このプラットフォームは、ゲーム内所有物に対するプレーヤーの所有権を認めるシステムを実現する。
NFTとは
NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
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