はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン小確りと推移、相場の底堅さに期待も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(26日〜2日)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

26日〜2日レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円は、2万ドル水準となる277万円〜280万円を挟み込む展開となっており、2日正午時点で、282万円周辺で推移している。

2万ドル割れで始まった今週のBTC相場だったが、すかさず押し目買いが入り反発すると、アップグレードが迫るカルダノとイーサリアムのADAとETH相場強含み、BTCも連れ高で280万円に乗せた。

しかし、米株の下落やETHが1,600ドルで失速したことで上値を抑えられると、JOLTs求人件数が米労働市場の供給逼迫継続を示唆し、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め継続が想起されリスクオフムードが強まった。

もっとも、BTCは引き続き2万ドル周辺で買い支えられると、ドルの下落もあってか反発。週後半には雇用拡大を示す米経済指標が再びリスクオフのトリガーとなったが、米株のディフェンシブセクターを筆頭に株価が上昇すると、連れ高を演じ小確りと推移している。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

ジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を受けた売りが一服したBTC相場だが、今週は8月の米雇用統計を控え警戒感から戻りも鈍い格好となっている。雇用拡大減速が示されれば政策引き締めにブレーキがかかると考えるのが通説かもしれないが、パウエル議長も含めFRB関係者はある程度の景気減速をもってしてもインフレ沈静化を進める姿勢を示しており、市場にとって都合の良い結果でもFRBの姿勢に大きな変化は期待できないだろう。

雇用統計を通過すると9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までの注目材料としてはベージュブック(8日)と8月米消費者物価指数(CPI、13日)があるが、経済見通し(Summaryof Economic Projections)が発表される今回のFOMC会合までは見通しの良し悪しに改善は見出し難く、BTCは動きの取りづらい状況が続こう。

そろそろイーサリアムのThe Mergeも一層に意識され始めるだろうが、大局的なトレンドへの影響は限定的と見ている。

一方、ビットコインはハッシュリボンでゴールデンクロスが出現していることや、黒字コイン割合(Percent Supply in Profit)が売られ過ぎ水準を示す50%に接近したりと、相場トレンドの大底を示唆するシグナルが点灯しており、相場の底堅さにも期待できる。

これらのオンチェーン指標は今すぐに相場が復調するサインとは言い切れず、2015年や2019年にハッシュリボンのゴールデンクロスが出現した際は、相場の高値更新に数ヶ月の時間の要しているが、それなりに確度の高いシグナルと言え、BTC相場が大底の形成を始めたサインと言える。

米金融政策から鑑みてリスク資産への資金流入が期待できる状況ではないが、安値では相場が買い支えられやすい状況と見ている。

【第2図:BTC対円とハッシュリボン(星=ゴールデンクロス、日次)】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:ビットコインは上値の重い展開、来週も重要指標が目白押し

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 木曜日
17:44
リミックスポイントが決算発表、経常赤字5.4億円に 来期の暗号資産は強気シナリオ想定
リミックスポイントが25年3月期の決算を発表。暗号資産(仮想通貨)評価損が影響し、5.4億円の経常赤字となった。一方、来期はビットコインETF資金流入やトランプ政権政策を背景に、業績の大幅回復を見込んだ。
17:16
NXPCとは|MapleStory N対応の仮想通貨を解説|買い方・将来性
Nexon発のMapleStory Nで使用される仮想通貨「NXPC」の仕組みや買い方を初心者向けに解説。メイプルストーリーのWeb3版ゲームの経済システムからウォレット設定まで徹底ガイド。
14:00
「イーサリアムにおける重要な転機」BTCS社、ETH保有増やすために最大84億円調達へ
ナスダック上場のBTCS Inc.が84億円規模の転換社債発行で仮想通貨イーサリアム購入戦略を強化。第一弾の調達ではバリデーターノード運用拡大とステーキング収益増加を目指す。
13:15
米民主党、トランプ一族の仮想通貨事業に関する「疑わしい活動報告」提出を財務省に要請
米下院の民主党幹部が財務省に対し、トランプ一族のDeFi事業「WLF」とミームコイン「TRUMP」に関する疑わしい活動報告(SAR)の提出を要請した。民主党は、要請の根拠として「贈収賄、汚職、利益相反」への懸念を挙げた。
13:00
パンテラCEO、ビットコインが米株式市場を凌駕する理由を解説
仮想通貨VC大手パンテラキャピタルの創設者がToken2049で講演。米政権の好意的な政策や市場の割安感から、ビットコインが株式市場を上回る成長をいずれは遂げると分析。
12:00
JPモルガン・Ondoなど、RWAトークン化のクロスチェーン決済実験に成功
チェーンリンク、JPモルガン、Ondo Financeが共同でトークン化米国債ファンドのクロスチェーン決済テストを実施した。DvP取引の効率化とリスク低減を実現するとしている。
11:53
アジア富裕層が仮想通貨投資を拡大、アルトコイン市場は節目を超える
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは10万ドル台を堅持し、過去最高値まであとあと6%の位置に迫る。アルトコイン市場も840億ドルの抵抗線を突破し、底打ち反転のシグナルも。UBSの調査ではアジアの富裕層が従来の資産から仮想通貨へ資金を移している現状が指摘された。
11:20
ウクライナ、国家のビットコイン準備金創設へ=報道
ウクライナが国家戦略としてビットコイン準備金創設を進める模様。トルコでのロシア・ウクライナ首脳会談の動きと併せて解説。
11:15
カルダノ創設者ホスキンソン、3700万ウォレットに仮想通貨エアドロップ計画を発表
チャールズ・ホスキンソン氏がConsensus 2025で8つのブロックチェーンをまたぐ「Glacier Drop」を発表。ベンチャーキャピタル排除の新エアドロップ戦略で仮想通貨コミュニティの統合を目指す。
10:30
セイラーのストラテジー社、「ビットコイン戦略でナンバーワンの上場企業へ」=アナリスト
アナリストのジェフ・ウォルトン氏はFTの特集で、ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを基盤に市場で最強の企業になると予測。
09:50
リミックスポイント、ビットコインを追加購入 暗号資産保有総額は111億円超に
リミックスポイントがビットコインを5億円分追加購入。イーサリアムやリップルなども含めた暗号資産(仮想通貨)の総保有額は111億円を突破。Web3領域の投資事業を加速。
09:45
イーサリアム価格急騰の3つの要因とは、資産運用会社が分析
仮想通貨イーサリアムの価格急騰の背景には、ステーブルコインとトークン化、Layer 2の進展、投資家のショートポジション解消などが影響。市場動向と成長要因を詳しく解説。
09:31
BTC以外の仮想通貨に分散投資するメリット、Bitwise幹部が考察
ビットコイン以外の仮想通貨にも分散投資を行うメリットをBitwise幹部が考察。インターネット業界の株価の歴史を例に挙げ、大多数の投資家がアルトコインも保有すべきだと主張している。
09:25
メタプラネット1Q決算、ビットコイン投資で135億円の含み益
メタプラネットが2025年第1四半期決算を報告。5月時点で保有ビットコイン量が6,796BTCに到達し含み益へ転換している。株主数も増加中だ。ビットコイン財務戦略の最新状況を解説する。
08:41
テザー社、AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表 ビットコインとUSDT決済も対応
テザー社が分散型AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表。ユーザーのデバイス上でAIが動作し、クラウド接続不要。AIエージェントがビットコインやUSDTで自律取引が可能。2025年第3四半期リリース予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧