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ビットコインは上値の重い展開、来週も重要指標が目白押し|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週(20日〜26日)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

8月26日15時寄稿

20日〜26日レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円はおおむね290万円台での揉み合いに終始。26日正午時点では295万円周辺で取引されている。

週末にハッシュリボンの買いシグナル点灯を追い風に下げ止まり反発したBTCだったが、中国の景気減速や欧州ガス価格高騰を受けたリスクオフムードが週明けから波及し、相場は2.1万ドル水準を一時的に割り込んだ。しかし、節目の水準で押し目買いが入ると週央にかけて、290万円台前半で上値が重くも底堅い展開を繰り広げた。

2.1万ドルでのサポートや、ビットコインキャッシュ(BCH)相場の上昇があった一方、26日夜のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の経済見通しについての講演を前に手控えムードも広がった。

週後半に入ると、イーサリアム財団が大型アップデート「The Merge」の実行予定日を正式に発表し、イーサ(ETH)相場はこれを受けて上昇し1,700ドルをトライ。BTCも連れ高を演じたが、ETHが節目の水準で失速するとBTCも上値を抑えられた。

本稿執筆時点では、25日に複数米地区連銀総裁らがタカ派的なスタンスを再強調したことや、パウエル議長の講演を目前に控え、警戒感からやや上値の重い展開となっている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

市場はこれまで、パウエル議長の講演を警戒しワーストなシナリオを織り込んできたと言え、フェデラル・ファンド・レート先物市場では、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での75ベーシスポイント(bp)利上げ予想が50bp利上げ予想を上回った。また、景気減速のサインが散見される中、市場への配慮も見せると指摘され、パウエル議長の講演は大きなタカ派的なサプライズにはならないと見ている。

BTCの先物市場からも、強気筋のカピチュレーションと、ダウンサイドへの警戒感を伺わせるデータが確認される。まず、先週金曜日の相場急落により、ロングポジションの巨額清算が入っており、ロングが一掃された。その後、先物取引の手数料にあたる資金調達率はマイナス〜フラットで推移しており、比較的にショートポジションが多かったことが指摘される。

【第2図:BTC対円、ロング清算額、先物資金調達率チャート(日次)】出所:bitbank.cc、Glassnodeより作成

その一方、市場のインフレ期待を示すブレークイーブンインフレ率(BEI)は、足元、FRBの思惑とは裏腹に上向き始めており、パウエル議長からは楽観的な発言も然程期待できないと言えよう。しかし、タカ派的な結果が相応に織り込み済みだとすれば、ジャクソンホール通過による材料出尽くしで若干の買い戻しが想定される。

【第3図:米ブレークイーブンインフレ率(日次)】出所:FREDより作成

他方、ジャクソンホールを通過しても9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)まで重要指標が目白押しとなっている:

  • 26日:米個人消費支出(PCE)
  • 29日:ダラス連銀製造業指数
  • 30日:ドイツ消費者物価指数、米住宅価格指数、JOLTs求人件数
  • 31日:中国統計局(NBS)製造業PMI、仏消費者物価指数(CPI)、EU消費者物価指数、ADP雇用レポート、シカゴ連銀PMI
  • 9月1日:EU失業率、米ISM製造業PMI
  • 2日:米雇用統計

来週の注目は9月2日の米雇用統計となるだろう。7月は市場予想を上回り景気減速懸念が後退する結果となったが、企業の雇用縮小や失業保険新規・継続申請件数増加の影響がそろそろ統計に現れ始めてもおかしくはない。

ジャクソンホール通過で週末はある程度のボラティリティが想定されるが、来週は米労働市場の状況を巡りまたも様子見ムードが広がるか。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:ムード一変でビットコイン急落、注目集まるFRB議長の経済見通し

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